…つまり、アディクトは「我慢を続けてきた人」なのだ
…アディクトたちは基本的に「人」と一緒にいると疲れるのであり、…本音を言ってくれるようになると「本当は一人でいる方が楽」と答える…
…アディクトたちが好む「物」や「行動」は、いずれも即効性があって、我慢からの開放感やこれまでの我慢に対する達成感を、報酬効果を確実に与えてくれるものばかりなのである。
…そうして心が楽になったアディクトたちは、自分が普段我慢して隠している本音や負の感情を周囲の人に気づかれることなく、表面的には元気で明るくて真面目な「ふり」をして、再び「人」のいる「我慢の戦場」へと踏み出すことができるようになる…
…しかし…身体的には耐性が、心理的には学習効果が生み出されやすい…薬理作用に「鈍感」になっていく…
無断欠席や欠勤…借金の発覚…
こうして異変が周囲に気付かれてしまう時が、アディクトがアディクションに裏切られる時である。
…非難されると…アディクトはその場では嘘をついてアディクションの存在を隠そうとする。
…それでも、本当に苦しい時に「物」はかつて自分を助けてくれた…「今度こそ、うまくいくはず」とみずからを奮い立たせながら、失敗を繰り返すのがアディクトのジレンマなのだ。
*お知らせ*
6月28日(日)13:30〜14:10 zoomを予定しています。