玄関を出るとバナナともメロンともつかぬ芳香がフワ~リと漂ってきます。ここで咲いているのは赤花のカラタネオガタマ。 今年は殊のほか花付きが良く塀に囲まれたこの一角はむせ返る程です。
花の寿命は短く2日程でハラハラと花びらを落してしまうため勿体ないなぁと思いながら散った花びらに目が行ってしまいますが次から次へと開花しますので結構、長い期間 楽しめるのが嬉しい花です。
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ミニ菜園の脇では黄花のカラタネオガタマも開花し始めました。こちらは囲いもない場所に在るせいか香りが拡散され余程、側に寄らない限りあの芳しさは伝わって来ませんが蕩ける様な花弁は香りとは別な癒しを感じます。
このカラタネオガタマ(唐種招霊) 文字が示す様に心霊の宿る木として神事に良く用いられている木なんだそうです。今では榊が主流ですが遠い昔々アメノウズメノミコトが雨を静める為にアマテラスオオミカミを天岩戸から誘い出すため踊ったと言う日本神話は誰でも知っている話ですが、その時に手にしていた木が招霊の木だった(古事記では笹の葉と有りますが)事まで知っている人は少ないかもしれませんね。実は私もその一人でした。