たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

思い出に残る山(12) 白馬岳

2017年08月06日 | 心に残る思い出の山
平成4年8月


7時35分、登山口である猿倉荘を出発


村営白馬尻荘まで約55分(8時半着)

ここから大雪渓の登りが始まります






時折りカラカラと落石の音がする中、雪渓を登り詰めればお花畑

その想いを胸に一歩一歩ベンガラに色付けされた一筋の道を辿ります

ほぼ半ば迄やってきた時の事でした

一抱えもする大きな石が落ちて来たのです

その石は私達より、かなり後方を登って来た女性を直撃しました

その事は家に帰ってからニュースで知ったのですが

埼玉からやって来た美容師さんとの事でした




葱平までは白馬尻から2時間55分(11時40分着)、ここで大休止です

周辺は見事なお花畑だったはずですが何故かアルバムには残されておりません

舌の写真の後方の山は杓子岳です



葱平で朝食を取り村営頂上小屋についたのが14時半でしたので

葱平から1時間ほどだったでしょうか

思ったより雪渓の登りは楽でむしろ葱平からが、きつかった様に記憶しています

白馬山荘は此処から20分先、もう口をきく力も失せたまま

ただ黙々と黙々と・・・

3時25分到着しましたが、その時は

白馬山荘の写真を写す余力も残されておりませんでした

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝




昨日は3000m近い山荘のレストランで軽音楽を楽しみながら

コーヒーを味わう贅沢な時を過ごし明朝の御来光を楽しみに早目に就寝

しかし翌朝、霧は依然と濃く強風の中、15分の道のりを山頂に向かいましたが

視界は閉ざされシンセサイザーの響きがコダマするのみで

残念ながら御来光を望む事は出来ませんでした


小屋を6時15分に出発し杓子岳には7時45分着

スッキリとは晴れてくれませんでしたが先ずまずの展望です








8時55分鑓ヶ岳山頂着

(アルバムの日記より)

その日は鑓温泉を経由して猿倉へ戻る工程だが尾根歩きも結構きつく

時折り見える剣岳や咲き乱れる花々に一時、疲れを預けながら

何とか鑓ヶ岳の頂上に着いた時

風も止み視界が開けて素晴らしいアルプスの山々に取り囲まれた

暫く時の経つのも忘れてカメラ片手に山頂を右往左往




途中、雷鳥の親子に遭い1mほど接近してシャッターを切ったが

登山者のマナーの良さか全く警戒する事無く砂浴びをしていた

鑓温泉に着くと(12時10分)さっそく雄さんは露天風呂に浸かり

最高の贅沢を満喫

ベンチからは戸隠山が良く見える

あれは3年前、蟻の塔渡りの恐怖がまた思い出されてくる


温泉を辞し雪渓を渡りかけた頃、雄さんの足が攣るというアクシデントが有り

猿倉に戻ったのは予想外の時刻になってしまい時間の記票も有りませんでしたが

それでも無事、旅館「白馬荘」に山靴を脱ぐ事が出来たのでした


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28 コメント

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全く同じルートを (takezii)
2017-08-06 21:16:46
たか様より 9年後の 平成13年8月に 巡りました。
同じようなところで 撮られている写真ばかりで、記憶が蘇ってきます。
鑓温泉の アッチチー、日焼けした肌で 飛び上がってこと、その頃は かなり 花に興味が出ていて カシャ、カシャ撮ったりしていたこと・・・・。
年代が年代、たか様ご夫婦の若さにびっくり、
60才前後になってからの山登りの私共とは 大違い。
山の思い出は 永久に不滅ですね。

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Unknown (たまボブ)
2017-08-06 21:21:15
白馬を目指すご両人の懐かしい山行記録を羨ましく拝見させていただきました。
雪渓を歩くのは魅力的ですが、落石は怖いですね。
直撃を受けたという美容師さんは、やはり・・・・・

白馬岳山頂からのご来光は残念でしたが、杓子岳と鑓ヶ岳からの眺望は抜群ですね。

そして締めは鑓温泉の露天風呂
たかさんも一汗流して疲れを癒されたのでしょうか
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白馬岳 (イケリン)
2017-08-06 21:23:29
テレビや写真では、何度も目にしたことがある白馬大雪渓ですね。
ここは落石の危険性がかなり高いようですね。
石の大小を問わず、直撃を受けたらひとたまりもありませんよね。
山登りは、常に危険と隣り合わせであることを認識させてくれます。

鑓温泉も素晴らしいですねぇ。険しい山道を登って、やっとの思いで辿り着いた先にこの温泉が現れる。こんな嬉しいことはなかったことでしょう。
全ての苦労も吹っ飛んで、しみじみと幸せを感じられたことでしょう。
返信する
お礼、感謝 (Dr. アランmac)
2017-08-06 23:35:01
ご迷惑をおかけして 申し訳ございません。

アラン・グループkkk6347から 登録させて
頂きました。

差し支えなければ、アラン写真館に読者登録
して頂ければ 嬉しい限りです。
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憧れの山・・・ (延岡の山歩人K)
2017-08-07 07:22:33
お早うございます
白馬岳は 憧れの山ですが・・・
結局登ったことありません
かって、知人(ベテラン)が登山したとき
「 白馬大雪渓は 落石の危険のため 休息無しで一気に登りなさい」
と教えられ そのとうりにしたら 雪渓で完全にヘバッタと
話していました。
それを聞いて 大雪渓を登るのに恐怖心が芽生えてしまいました。



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Unknown (こもれび)
2017-08-07 11:21:14
昔を思い起こす白馬の写真です。
初めての白馬は、雪倉~朝日~蓮華温泉コースを縦走、白馬から先は人も殆どいなくて、たくさんの花また花の静かな、しかし大変疲れた山旅でした。
二度目は、娘と三山を。雷鳥の親子連れに何組も出会いました。
鑓温泉は、非常に恨めしい思いで通り過ぎました。
写真を見ていると、また行ってみたく心ざわめきます。
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わ~涼しそうな山々 (hitareri)
2017-08-07 12:24:43
先日は、私の「浴衣会が終わりに~」に温かいコメントありがとうございました。
その節は「お免状」がうんぬん~とか、しょうもない?話を一杯してすみませんでした。(誰かに報告したかったのです)
何しろ、終わってみたら、自分の持てる力の10倍?くらい頑張っていたのがわかり??(もとはどんな実力や~)終わってからも、しばらくは(今まで)なかなか、次のことをする気になれず・・でした・・
やっと気分も変わり・・また今週からボチボチと・・練習を再開したいです。

さて、この登山姿の美男美女お二人は・・
たかさんご夫婦!素敵ですね・・
暑い~熱い~夏・・こんな素敵な涼やかなご夫婦の山登り写真・・いいです。
すっかりすがすがしくなりました。
白馬か~山の名も清々しい!!
平成4年といえば、私もハツラツと働いていた頃じゃないですか!!若いっていいですね!!
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takeziiさんへ (たか)
2017-08-07 16:25:07
takeさん、こんjにちわ

同じルートを歩かれたのですね。
という事は同じ感激を味わったとも言えますね。
二日目、鑓温泉に行く途中の鎖場では団体登山者で渋滞してしまった事も思い出されます。
takeさんもあの露天風呂で贅沢者に?
確か女性用も有りましたよね。
私は入りませんでしたが奥様は入られたのかしら!
今思えば入って置くべきだったと後悔しています。
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たまボブさんへ (たか)
2017-08-07 16:44:59
たまボブさん、こんにちわ

直撃を受けた女性は怪我は負ったものの無事だった様です。
私も思えば前日の雨でテカテカに凍り付いた雪渓の斜面をアイゼン無しで横断したり
岩から岩へ飛び移ったりと
今迄、命が有ったのが不思議と思える様な無謀な事を
数多く経験してきましたが山は常に危険と隣り合わせなんですよね。
偶にフッと思い出す事が有りますが“あの時もし・・・”と思うと背筋がゾッとなります。
露天風呂・・・入らなかった事を後悔しています
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イケリンさんへ (たか)
2017-08-07 17:23:58
イケリンさん、こんにちわ

登山をする者にとっては憧れの白馬大雪渓です。
・“私は大丈夫”が絶対ではないのが山の恐ろしいところで
あと何分か遅ければ、又は早ければ巻き込まれてしまっていたと言う経験は今まで何度も有りました。
それでも登山を止められずに足を向けてしまうのですから困ったものです。
・今、流行りの天空 この温泉はまさに天空の温泉でしょうか。
但し国内で一番高所に有る温泉は「みくりが池」で、ここ鑓温泉は6番目なんですよ。
でも贅沢なものですよね、源泉掛け流し、料金無料なのですから。なのにどうして私は入らなかったのか、思えば残念な事をしたものです。
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