二ツ箭山を制した翌日、7時に朝食を済ませ商売っ気なしの家庭的なお持て成しが嬉しかった玉屋さんを後にした。今日も雲一つない申し分のない天気だ。背戸峨廊まで30分弱。駐車場は込み合っていたが入り口に近い第二駐車場に運よく1台分のスペースを見つけ駐車。近くで観光客に振る舞うのか芋煮会の準備が始まっていた。
背戸峨廊とは夏井川の支流の一つである江田川の約5Kに渡る渓谷。名付け親は地元出身の草野心平でここを訪れた時の印象から「鬼女」と言う作品を生み出している。峨廊とは岸壁の屹立した様子を表す言葉である。
先ず最初に出会うのが廻り渕(上) そしてトッカケの滝(下)落差は15m程ありここは右岸に設置された梯子を越えれば切れ立った岸壁に静かな流れと変わった釜ヶ淵だ。
水は澄み光の綾の中に砂利の一粒一粒が実に美しくイワナの素早い動きも認める事が出来る。何だか伝説の世界に引き込まれた様な場所だった。
渓谷の造形美を間近に更に上流へと進めば、ほぼ中間点に片鞍の滝(深い釜には白竜が住むと言われている)
大岩の上を斜めに一気に流れ落ちる竜門の滝
更に進むと深い淵が水を湛えている黄金とろかし・黒鍋の滝、事故多発と言う恐ろしげな看板の掛かる竜の寝床へと導かれる。次はどんな滝だろうと思うだけで気持ちが昂る。振り向くと赤や黄に色づいた木々が林冠をかざし有るか無きかの風に蠢いていた。
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