続き
4時半、行動開始
山古志には、こうした棚田が彼方此方で見られます
5時近くになれば辺りはもうこんなにも明るいんですねぇ
おっと、間違い この羽黒トンネルは潜らずにすぐ手前を左折します
油夫(ゆぶ)を抜け虫亀の集落に入った所で左折
目指すは金倉山
手前に在る小広い空地に一旦、車を停め周囲を見渡せば
越後三山である駒ヶ岳・中ノ岳・八海山が雲海の上に浮かんでおりました
冷たくも澄んだ空気に包まれてしばし佇んだあと金倉山展望台へと移動
村の人が教えて下さった花一杯の金倉山は清掃会社の奥さんが
数年かけて育てあげた物なのだとか
近くには小さな薬師堂が建ち追分地蔵が祀られておりました
この地蔵さん、旅人の道案内役として置かれているのだそうです
良く見れば「右ハやまみち」「左ハこぐりやま」と刻まれた文字が確認されました
何処を歩いても出るのは溜息ばかり こんな溜息でしたら、もう何度でも・・・
小さな祠が村を見下ろす小山で何とも奇妙な藤蔓を見つけました
どうしたら、あんな形になるのか
ふと、ミケランジェロの人間に絡み付くラオコーンを思い出してしまいました
数人のカメラマンの姿が見えた所で私達は展望台を後に
最初に停めた小広い空き地に移動し、そこで朝食とします
期待した朝景は残念な結果となりましたが、それでも私達は満足でした
車外に出、もう一度 棚田に目を向け
帰りは小千谷に戻らずに魚沼方面へと車を走らせます
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棚田の風景。朝は朝で空気の清澄感が感じられます。
棚田の向こうの雲海に浮かぶ越後三山の姿もいいですねぇ。
杉か桧の木でしょうか、その下に鎮座する薬師堂やお地蔵さんの姿にも里山の長閑さを感じます。
ここの棚田を含めた風景には見ていて飽きないものがあります。
時間的には、もう少し早くお着きになられてもよかったようにも思えますね。
周囲に遮るものがないからでしょうか、朝は意外と早いようです。
胸に沁みると言うか、安らぐ心の風景というか郷愁を誘う素敵なところですね。
集落の遙か彼方に青く浮かぶ越後三山の幻想的な山容、なにもかもが夢の世界に感じてしまいます。
そして奇妙な藤蔓は村を守る守護霊が形を変えたもののような気がしました。
あの頃近所の写真屋さんでアルバイトをしていましたが(まだフィルムの頃です)お店で販売していた額に正にたかさんの写真のような棚田の風景が見本で入っていました。
お馴染みの写真愛好家のおじさまがもうこの景色は無くなって撮れないから中の写真が欲しいと言っていたのを思い出しました。
実は我家も行ってみようかと話が出ていたのですがまだ実行出来ません。
出かけた帰りに姨捨の棚田をと思ったのですが高速を下りるのが億劫になり帰って来てしまいました。
奥には 雲海に浮かぶ越後三山
素晴らしいロケーションで
心が洗わる様な光景ですね
早朝の冷たくも澄んだ空気が
実際に感じられますよ
昔、守門岳や浅草岳の帰り大白川に下山した時、日本の原風景だなと思ったものですが(棚田はありませんでした)、新潟は知られざる原風景の宝庫ですね。
棚田は 、ただ見て通り過ぎるのではなく、滞在して時間や天候の変化も追って一日がかりで見られたらいいですね。
また、秋の風景も見たくなります。
標高の有る場所の夜明けは想像以上に早いんですね。ビックリしました。
谷あいにガスが絡んでおりましたのでイケリンさんが仰る様に、もう少し早く行動を開始していたら又、違った風景が写せていたかもしれません。
今、思えば谷を見下ろす空き地で夜を明かせば良かったと後悔しております。
薬師堂の佇まいやお地蔵さんが、いかにも良き山里を演出していますよね。
今まで各地の棚田を見て参りましたが住民の生活の場と棚田が一体化した、こんな風景は無かった様に思います。山古志ならではの温かい棚田風景でした。
しかし、長閑に感じられるこの風景も機会が導入されなかった時代、この坂をリヤカーを曳き手作業で苗を植えていた事を思いますと
人並みならないご苦労が有ったはずだと思わずにはいられません。
そんな時代にのんびりカメラを向けていたら、それこそドヤサレたでしょうね。 機械化が進んだ事に感謝かな!
虫亀地区の高台から望む越後三山は言葉にならないほど素晴らしかったですよ~。
私は越後駒と中ノ岳の両山はチャンスを逃し未踏ですが、こうして眺めているだけでも幸せを感じました。
こうした経験が一層、住民の団結力を深めたのでしょう、住民に暗さは微塵も感じられませんでした。
始めの方にトンネルをアップしましたが、このトンネルを抜けると種芋地区に到るのですが、この集落は深い渓谷の先に在ります。
其処に掛かる橋が新しく掛け替えられたのをみまして陸の孤島と言われた場所は此処だったのかと思いながら車を走らせました。
(反対に抜ける道(栃尾方面)は今でも通行止めでした)
ここを訪れる事が有りましたら月に1~2回、開催される「闘牛」を狙って行くとまた楽しいかもしれません、是非!
この景色を目にした時には「ウワッ」と言ったきり言葉も無く、ただ佇むだけでした。
中心部で夜を明かさずに前の日から此処へ来ていれば良かったと悔やまれる程です。
天候は見ての通り今一で太陽に薄雲が掛かってしまいましたが、スッキリ晴れていたなら、どんなだったでしょう。
でも高速代金、片道3990円を掛けても訪れた甲斐は有りました。
次は十日町の棚田を狙っておりますが秋の借り入れが終わった頃でしょうか。
越後三山と組み合わせて写せる場所は此処だけですが此処で働く人達は昔からずっと三山を見上げながら四季を読みとっていたのでしょうね。
私も一週間くらい滞在してその暮らしに溶け込んでみたい気持ちになりました。それほど素晴らしい場所でした。
守門や浅草岳に至る風景もいいですね。日本でも屈指の豪雪地帯、その中で日本一上手いコシヒカリを生産する環境は
私達に素晴らしい原風景を提供してくれていますよね。 守門と言うお言葉をお聞きして思い出しました。
宮尾登美子の「蔵」の舞台となった重文の目黒邸です。あれは確か守門を登った帰りだったと思います。
新潟はこうした原風景や豪農の館等々、見どころ満載の県ですね。