おやぢとラフレシア
悪臭頂上対決。
ラジコン屋を曲がった露地の
つきあたりの森、
なぜかその森だけは、
平均気温が周囲より12℃ほど高く、
熱帯に属している。
その森で、彼らは、梅雨のちょっと前、
そう、ちょうど今ぐらいの時期、開花する。
ラフレシアの変種ともいわれる彼らを、
町のみんなは“おやぢとラフレシア”って
やっつけな名前をつけて、
実は相当忌み嫌っている。
臭いのだ。ひたすら。
この時期になると街中に
おやぢとラフレシアの混合臭が
空気に色がつく勢いで充満する。
当然森には近づけない。
直に臭ったら即死は確実であろう。。。
彼らは、オヤジ部分とラフレシア部分、
どちらが臭いか激しく競いあい、短い命を燃やす。
その姿は醜くおぞましい。
しかし、なりふりかまわず自分を貫く姿に
熱いものを感じてしまったことを付け加え、
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