還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

入院2日目--9月8日(水)

2010年10月24日 | 入院(手術前)
日常のルールが少しわかってきました。
6時起床、カーテンを開けます。日によっては採血。
7時までにナースステーションで体重を測定し表に記入。
9時に看護師さんが来られて、検温、血圧測定、酸素飽和度測定があります。
酸素飽和度測定器具って、指先に挟むだけのものですが、即時に測定できる優れものです。
95%以上でOKと判断されますが、この数値はヘモグロビンが酸素と結びついている率です。
脈も測れるので脈拍計も兼ねることができますね。

食事は、
朝食が8時
昼食が12時
夕食が6時
となっています。大体どの病院も同じですね。
お茶くみは基本は各自で行います。できるだけ歩いた方が良いという方針でしょうか?

朝食の写真です。

食後お盆は自分で返しに行きます。
なお、食事内容が記されたカードは個人情報満載? なので、自分で処分するようにとの注意書きがあります。

医師による回診はほぼ毎日あります。午前9時頃です。
この日午前中は検査もなくヒマで午後循環器内科市川先生より、翌日実施の心臓カテーテル検査の説明がありました。
今までに得た知識では、カテーテルは足の付け根の動脈から心臓まで通す方法で、検査後の動脈の止血に何時間もかかり、その間は全く動けないというかなり苦痛を伴うものと思っていました。

その頭で説明を聞いたわけですが、滋賀医大では左手首の動脈と左肘の静脈からカテーテルを通すので止血時間も足よりは短く、カテーテルを通す腕の手首以外には動作の制限もないというお話でした。
やったーーー、目の前バラ色です・・・・ってアホか(笑)

検査同意書にサインを求められたので、サインしつつ検査する理由について聞いてみました。
それは、冠動脈の状態を検査し悪いところが見つかれば、僧帽弁手術と同時に治すというものでした。なるほどね。
造影剤を注入するのは動脈からで、静脈カテーテルは右心室まで通し血圧を測るそうです。

午後2時過ぎ、妻が面会に来ました。先に売店でレスピフローという呼吸練習器を、買ってきてくれました。これは病院指定のものです。

手術後は肺がしぼんでいるので(ちょっと大げさ)再度膨らませるために、この呼吸練習器で肺機能を元に戻すというものです。ただ深呼吸するだけでは客観的数値がわからないので、このツールを使って数値目標を立てて肺機能の改善を図るというもののようです。

メーカーのHP? には原理として以下のように書かれています。
マウスピースから吸気することにより、チューブ・本体を介してフローチャンバ上部及びフロートカップチャンバ上部が陰圧になり、ピストン及びフロートカップが上昇する。フロートカップの位置は吸気速度の目安を示し、フロートカップが適切な位置(目印の間)にある場合はフロートカップチャンバに印字してある目盛により吸気量の目安を視覚的に知ることが出来る。
ポインタによって設定した目標吸気量までピストンを上昇させ、ゆっくりとした吸気を持続し肺胞を膨らませることにより換気機能を改善する呼吸練習器である。

少し練習してみてコツをつかみました。
その後夕方歯科検診が入りました。結果は治療を要する歯は無く、ポケットは1~3ミリで特に問題はないそうです。
歯科検診の目的は、虫歯から菌が入り心臓に届くと弁が痛むことがあるので、弁膜症手術の前には虫歯治療の必要があるとのことです。

毎日夕方になると、翌日の予定表が配られます。
ただし、土日、祝日は予定表配付はありません。

これを見ると翌日は検査漬けで充実しています。