8月17日の夕暮れ時の、西武百貨店軽井沢店跡。
昭和40年代には、入口のすぐ左側に、島津貴子さんプロデュースの“西武PISAピサ”があり、一番奥にはいかにも「デパートの食堂」といった感じの食堂があった。
白樺の木立に囲まれた庭で食べることもできた。
子どもの頃、この庭で祖父からスパゲッティを食べさせてもらったり、夕方ここでビールを飲む叔父にくっついていってクリーム・ソーダをご馳走になったりした。
もう廃店になって十年以上経っただろうか。今では人影もなく、建物の壁面もずいぶん傷み、庭も荒れ放題になって。
グリーンホテルなどのように、建物は解体してしまったほうが美しい思い出のままでいられるのか…。
ここのように、朽ちかけても現物が残っているほうが懐かしいのか…。
いずれにしても、寂しい限りである。
今は東側の駐車場だけが、星野温泉の駐車場として使われているらしい。
ボーイスカウトのような格好をした、星野のアルバイト学生が暇そうに立ち番をしていた。
2009/8/24