今年は、
何かと出かける機会に恵まれている。
これは、大変、有難い事なのだが・・・
おはようございます。
数年ぶりに花見に出かけた、次の次の日、
私のふくらはぎは、すっかり筋肉痛に見舞われていた。
次の日ではなく、次の次の日だ。
そういう、お年頃だ、さすが!わしだ!
その日はちょうど、日曜日。
ゆっくり癒そうと思っていたが、
不意にお誘いのメールが届いた。
都会で、ランチとか、すげー楽しそう!
そう思い、二つ返事で、誘いを受けた。
何を着ようかと、考えた私は、
長らくタンスの奥底に眠っていた、
ピンクのワンピースを手に取った。
私が着る衣服は、いつも大体、モノトーンだ。
安心のモノトーン。
それが、何を思ってピンクを?と思いを馳せ、
「これを買った時の私のテンション、凄かった!」
と、当時の高揚感を取り戻したまま、それに袖を通した。
そして、
鏡に映った自分が、あまりに似合っていない事に、
思わず「うそでしょ?」と呟いたが、もう時間がない。
私は、ピンクのワンピースを着たまま、
ハイヒールを履いて、電車に乗り込んだ。
そこで、ようやく、自分の足が震えている事に気づく。
筋肉痛で弱っている、ふくらはぎのせいだ。
とはいえ、今更、四の五の言っていられない。
私は、辿り着いた駅を降り、
待ち合わせ場所へ、多くの人を縫うように足早で向かった。
生まれたての野生のヌーが、
自然の脅威に負けてなるものかと必死で歩くかのごとく、
私は、震える足で歩いた。
ちなみに、ヌーとは、アフリカに居る、
野生のウシ科の動物です。
ついに辿り着いた、その場所も、
やはり、人が多くて、なかなか友人が見つからない。
「うそでしょ?すごい人」とブツブツ言いながら、
私は、カバンからガラケーを取り出し、
電話をしようかと思ったが、老眼で画面が見えない。
「うん、もう!うそでしょ!?」と、苛立ち、再び友人を探した。
すると、遠くに、見覚えのある顔が。
「あぁぁ~、どもども~」と手を振り、
互いに近づきながら、友人は、
「筋肉痛って、メールで言ってたけど、だいじょ」
と、そこまで言ったかどうかの時、
私の右の靴底、取れた!
「うそでしょーーー!?」と
一旦、叫んで地面に崩れ落ちた私は、
「大丈夫、大丈夫」と平静を装ったが、
友人は、「いやいやいや、うそでしょ?大丈夫じゃないでしょ?」と。
それでも私は、頑として
「大丈夫だって~、行こう行こう」と
右足をズズズーっと引きずった状態を保ったまま、歩き出す。
「いや、ちょっと待って」と、
戸惑いを隠せない友人の手を引く、私の手が、
また次の瞬間、払うように離れた。
私の左の靴底、取れた。
「うそでしょーーーー!?」と、さらに大きな声で叫びながら
再度、地面に崩れ落ちて、私はようやく理解した。
これは、お手上げだ!
私は、その時の最善を尽くすべく、
剥がれた靴底を、力の限り引っ張って剝がそうと試みながら、
「ちょっと待ってね。カスタマイズするわね。
これをね、こうして、引っぺがしたらいいじゃんね?」と
言いつつ、
ちょっと手伝ってと言わんばかりに、
片方の靴を、目配せしながら友人に手渡した。
すると、友人は、
「いや、おかっぱちゃん!うそでしょ!?」と、驚き、
裸足の私を近くの喫茶店へ誘い、椅子に座らせてから、
「ここで、ちょっと待っててね。とにかく動かないで!」
そう告げて、どこかへ走って行った。
エイプリルフールの4月1日。
あの日は、うそでしょー?を何度も言った1日だった。
うんこさん?うそでしょ?
うんこ「うんちゃん、ここ入れるのよ」
無理無理、それは無理だってばさ。
うんこ「もう、入ってるよ、うふふ」
うそーん、入ってないじゃん!
うんこ「うそー?ちゃーんと入ってるじゃない、母さん」
うそーん?!
あの後、
数分後、友人は、可愛いツッカケを手に、戻って来てくれた。
私は、もちろん、
「うそー!?ありがとう~」と目を潤ませたって訳だ。
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そして、
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どうか、この子達に届きます様に。