唐突ですが、
皆様は、最近、チューしてますか?
おはようございます。
私は、先日、チューし損ねたって話だ。
滅多に行かない場所というのは、
出不精の私にとって、
数多くあるのだが、マクドナルドもそうだ。
何年ぶりかに、行ってみようと思い立ったわけは、
マックシェイク・カフェオレ味が飲んでみたかったから、ただそれだけ。
まず、私は作戦を練った。
カウンターでもたつかないためにだ。
シェイクのSサイズだけを注文するのは申し訳ない。
ましてや、不意打ちで「ポテトはいかがですか?」と聞かれて、
まごまごしたら、更に申し訳ない。
あの人たち、お忙しいんだから。
ならば、ポテトSサイズも一緒に頼めばいいじゃんと思った訳だ。
という事で、セリフは決まった。
「マックシェイク・カフェオレ味のSとポテトのSをください」
完璧だ!
何度もセリフを思い浮かべながら、ついに扉が開いた。
カウンターに向かって歩いていると、
思った以上に人が多い。
逃げ出したい・・・いや、だめだ!
そう己に言い聞かせながら向かうカウンターへの道は、
険しかった。そして遠くに感じた。
天竺を目指して旅する、孫悟空の気分だ。
そんなサルは、ついにカウンターで待つお姉さんの元へ
たどり着いた。
まず、お姉さんの、輝く笑顔に応えるべく、
ニカーッと笑って見せた。
そして、サルの「まっ」と同時に
お姉さんの「ご注文は?」が、かぶった。
第一声で躓いたサルは、お姉さんから一旦、眼を反らした。
そのサルの眼に飛び込んできたのが、
「ポテト・カケテミーヨ」の看板だ。
はっ?
マックポテトって、今、こんなことになってんの?
SとかMとか、そういう概念さえ、もう古いの?
ま・じ・か・・・
ここで、サルは、躊躇した。
脳内が混乱したまま、それでも、
サルはトレーニングした事を反射的に実行してしまった。
「シェイクのカフェオレ1個と・・・」
そこで、お姉さんも反射的に、
「ホットですか?アイスですか?」と発してしまう。
すぐに気づいたお姉さんは、
「あっすみません。他には?」と言ったが、
サルの方は、もう完全にパニック状態だ。
そして、あんなに練習したセリフは、こうなった。
「カフェシェイクとカケテーヨおひとつ。」
もはや暗号と化した注文に対して出てきた商品は、
マックシェイク・カフェオーレ、Mサイズ、それだけ。
カケテーヨは、判読不能だったようだ。
結果オーライだ。よく頑張った!
こうなれば急くっきゃないと、
サルはシェイクを手に!走って店を出た。
自分の縄張り、自家用車へと一目散だ。
まさに、飼育員さんからリンゴを奪うように取って、
走り去るサルのごとくだ。
ようやく目的のシェイクを、車内に持ち込んだ、サル、
飲もうとしたが、ストローがない!
ならばと蓋を取って、カップを傾けても、固めのシェイクは降りてこない。
ユサユサ揺すって、口へと勢いつけて流し込んでは、首を傾げる。
この行為を何度も何度も繰り返していた。
サルは、まるで、未知の食べ物に出会ったかのように・・・。
感想、ですか?
あのね、シェイクってね、
ストローでチューってしてこそ、味が伝わってくるものなのね。
カップから直にダラーって飲むとね、
味が来るまえに、頭にキーンと来て、
もう、味が解りません!
私は、天竺へたどり着いたのではなく、
お釈迦様の手のひらの中でもがいていただけ、だったのかもしれない。
もう1度、本当の天竺目指して、行ってみるか・・・
おい、おたま!
最近、やっとブラッシングが気持ちいい事に気づいた、おたま。
気持ちいいな~
ん?なんだ?
えっ?チューしたいの?
チューーーッ、ここが天竺や~ん!
うんこ「私達、何をみせられてるの?まったくもう!」
うんこさん、まだ被ってたのね?