うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

久しぶりの、あやキャンペーン

2018年04月22日 | あやの事

そういえば、

今日じゃないかったっけ?

 

おはようございます。

私がくも膜下出血で倒れたのは、

ちょうど、8年前か9年前の4月の、

ちょうど、これくらいの時期だった。

「ちょうど」と2度も記したが、どこがちょうどだ!

どっちも、あやふやじゃねーか!

なんなら、自分の誕生日も7月だったか8月だったかで悩むし、

我が家のおじさんの血液型が、何度聞いても覚えられない。

これは、病気の後遺症の影響ではない。

もともと、私は、そういう人間だ。

たぶんね。

 

しかし、病み上がりの数年間の自分は、入院時よりへこたれていた。

実際、それまで出来ていた事が出来なくっていた。

職も変わらざるを得なかった。

例えば、2+3の答えは出せても、5+8の答えは出せなかったのだ。

そりゃ今なら、もちろん即座に・・・ちょっと待って!

えっと、えっと・・・13?・・・だろ?だよね?あれ?

空に浮かぶ、光る球体を見て、

「あれは、なんだっけ?」と、悩む夜もあった。

感情のコントロールも上手く出来ず、

喜怒哀楽が目まぐるしく入れ替わっていた。

 

しかし、6年前の7月8日は、忘れない。

川の縁に流されまいとしがみ付いていた、

小さなド根性ムスメを、拾った日だ。

 

あの頃、私がもっとも、へこたれている時期だった。

どんよりした気分で歩いていたら、変な叫び声が聞こえて、

何だろうと川の方へ目をやったら、子猫がしがみ付いていた。

私は、無心でフェンスを乗り越え、川へ踏み込み、

そっと子猫を抱き上げてみたら、

その子猫は、可愛いというより面白い顔だった。

思わず、笑いながら着ていた上着にくるみ、

戻るために、またフェンスを乗り越えようとしたら、

フェンスに恥骨をぶつけて、一旦のたうち回った。

子猫を片手に乗り越えようとするが、なかなか越えられない。

「いってー、けど、おばちゃん頑張るからな!」と笑いながら空を仰いだら、

空は、こんなに青いのかと驚いた。

小脇に抱える子猫が、私の目に映る世界を一瞬で変えてしまった。

 

その後、子猫は、

アヤメの花のように美しくなりますようにと、あやと名付けられた。

もちろん、そんなロマンチックな名付け親は、私じゃない、おじさんだ。

あやは、文字を通り過ぎて、

アヤメの花畑を壊滅させる勢いで、お転婆の限りを尽くしたが、

その花が1本2本と散っていくように、

私の凝り固まった心が、砕けいく感覚を覚えた。

そして、気づいた。

私のスットコドッコイやオッチョコチョイや勘違いや早とちり、

計算が苦手なのも、誤字脱字も、

全部、病気や後遺症のせいじゃない。

元々ですやん!

ってね。

 

ところで、あやの名付け親はというと、

「おかっぱちゃん、あやちゃんがね、

僕が猫トイレの掃除してる間、ずーっと

背中に飛び蹴りしてたんだよ、ふふふふ」って笑ってらぁ。

 

あやさん?

君のご機嫌なお転婆に、私は助けられたんだよ。

まどろんでるのか?

 

あっ、おじさんが来るぞ!

 

全身で、邪魔って言ってる・・・

 

あや?嬉しそうにしろ!

あや?

 

あや?

君はもっと、いつもご機嫌なはずだろ?

 

ほら、いつものように、

しっぽをご機嫌に立たせてみせてよ。

あや?

 

蹴った!

 

咬んだ!

 

逃げた!

 

あやさん?

君は、本当に、ご機嫌な猫だな!