7月24日の真夜中、
名前を持たぬ野良猫が、
誰にも知られず、
トラックの荷台で6匹の子猫を産んだ。
おはようございます。
そうとは知らないドライバーは、
子猫達だけを乗せたまま、トラックを走らせ、
気付いた頃には、遠くの街へ着いていた。
行きは荷台、帰りは助手席で届けられた子猫達は、
油まみれで汚れていて、お腹を見れば、まだへその緒が付いていた。
私と熟女さんは、途方に暮れてため息を付いた。
私と熟女さんは、手分けして、家に連れ帰った。
この世に根っこが生えるよう、取り急ぎ適当に付けた名前が、
調味料6だったという訳だ。
あまりに小さいものだから
世話する時は、
老眼鏡が手放せなかった。
消えてしまった命もあった。
そんな中、元気に育った子猫は、大層美しくて、
だから、だから・・・
しおちゃん?
変顔ばかりを撮られていた。
美猫がゆえの宿命だ。
性格が若干ゆがんだ保護主の嫌がらせだ。
そんな日々は、今日で終わるぞ。
しおは、明日、我が家を卒業いたします。
よって、2019年の保護日記は、これにて、おしまいです。
明日になれば、君は本当の名前が付けられるだろう。
そうしたら、やっと言葉に出来るんだ。
産まれてきて、おめでとう。
産んでくれて、ありがとう。
ちょっとバタバタするので、今回はコメント欄を閉じます。