うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

昨日は、きくの命日だった

2020年10月16日 | きくの事

私は、ずいぶんと、

弱気になったものだ。

 

おはようございます。

きくが居なくなって、3年になるだろうか。

私は、ずいぶんと弱気になった気がする。

 

きくと過ごした15年間、

私の人生も、きくとの関係も、決して平坦ではなかった。

気難しくて神経質はきくは、

それでも15年間、目立った病気もしなければ、

最後の最後まで、粗相さえ一度もしなかった。

そして、具合が悪くなったかと思ったら、あっという間に死んだ。

 

手の掛かる狂犬(猫だけど)が居なくなって、

さぞや、気が楽になるだろうと思っていたのに、

私は、すっかり落ち込んで、ずいぶんと弱気になった。

 

ただでさえ神経質なきくは、猫が大嫌いな猫で、

だけど私は、どういう訳か、たまに猫を拾ってしまう。

それに加え、2度も引っ越しをした。

環境が変わる度、きくの苦悩は増して行ったに違いない。

手の掛かる気難しい猫になったのは、私のせいだった。

 

きくを見送った後、

私は、もう決して、猫は拾わないと誓った。

心底、怖くなったんだ。

私じゃ、猫を幸せになどしてやれない。

幸い、残った4匹は、穏やかに暮らしていたから、

せめて、この子達だけは守り抜こうと思った。

 

そして、私は誓った通り、猫は拾わなかった。

ただ、猫が、人を介して運ばれてくるシステムに替わっていた。

きくが居なくなって3年で、5匹運ばれてきた。

うち、2匹は我が家に・・・いる。

きく「ばーかめ!」

ごめん。

 

また、騒がしい我が家に戻っている。

きく「ばかばか、かーばめ!」

かばは、やめて~。

 

そして、

どうして、こんなに弱気になったのか、やっと分かった。

私は、きくという猫を、

最後まで守り抜けるか自信がなくて、

だから強くなっていたのではなく、

きくに守られていたから、強くなれたんだ。

きくが居ないから、弱気になっているという事が、やっと分かったんだよ。

 

決して折れない、断じて曲げない、猫が大っ嫌いな猫は、

15年間、自分を失わず、最期まであっぱれだった。

私を、最期まで信じ、信じさせてくれた猫だった。

 

きく、あたし、頑張るよ。

あんたに、笑われないように、頑張るよ。

 

きく「あぁぁ、極楽では、とっくに皆で爆笑してるけどな!」

なんだとーーー!