母さんは、ボケちゃってんだ。
おはようございます。
数年前から、とっくにボケ始めてるけど、
母さんは、そんなの認めない。
母さんは、毎朝サンドウィッチを作ってくれる。
私の朝食だ。
昨日は、母さん張り切って、いっぱい作ってくれた。
さっき作った事を忘れて、また作っちゃったから、いっぱいになったんだ。
とても独りで食べきれる量じゃないから、
私はたくさんのサンドウィッチを持って出勤した。
でも、誰にも、お裾分けしなかった。
だって、あたし、ケチだもん。
マヨネーズが入ってないし、卵焼きも焦げていたしね。
母さんのサンドウィッチは、闇鍋感覚の、お楽しみサンドなんだ。
でも、私は、母さんを止めない。
こんなの要らないっとは言わない。
今日、実家に行ったら、私は、きっと言うよ。
「昨日のサンドウィッチは、皆の昼ご飯として、食べたよ」って、
今朝のサンドウィッチを食べながら、嘘をつくんだ。
私は、ボケた母さんを見ていると、
普通って何だろうと考える。
ボケた母さんは、昔より笑顔が多い。
昔みたいに、鬼瓦みたいな顔をしなくなった。
母さんの普通が鬼瓦なら、普通じゃない方がいいじゃんと思う。
今も昔も破天荒な母さんは、
私が蓄えた固定観念を、あっさり壊してくれるんだ。
軽くいこうぜ、要らんもんは捨てちまおう。
猫もそうだな。
型になんて、はまらない・・・はま・・・
はまってんな~。
ばしっと揃って、はまっちゃってんな~
のん太「ちろりん」
はっ、起きてる~こっちを気にかけてる~
なんだろ?
撫ぜて欲しいの?欲しくないの?
なに?
分からん・・・