「グリーンウォッシング」(greenwashing)とは、企業などが「環境配慮をしているように装いごまかすこと」を指す言葉です。
消費者の環境への意識の高まりやネットの広がりともに、企業がグリーンウォッシシングをした場合のリスクが近年急速高まり、注目されてきた言葉です。
環境に良いことをしているわけでもないのに、「環境に良いことしているんです」と企業が謳ってしまうと、あっという間に消費者から「ここやあやしい」とレッテルをはられます。
場合によっては、不買運動やネットで炎上になるリスクもあり、現在、CSR関係者が最も気をつけなければならないことのひとつ。すでに広告代理店は、広告作成時の注意点などを専門家を入れて作成するなど、広告関係者の中では、危機管理をしなければならない大切なポイントです。
では、具体的には、どんなことしちゃうと、「緑色の洗剤で洗ったこと」(グリーンウォッシングのことね)になってしまうんでしょう?
米環境市場会社「テラチョイス」は「グリーンウォッシングレポート2009」を発表。「グリーンウォッシング7つの罪」と題して、広告が犯しているグリーンウォッシュ行為の原則を挙げています。
以下が「グリーンウォッシングの7つの罪」:
1.隠された矛盾
他の深刻な環境問題を隠し、一部の環境に配慮していることを前面に出し矛盾を隠す行為。「エナジー効率がよい」というような電化製品にも、危険な物質が含まれているなど。
2.証拠ゼロ
簡単に手に入る情報や第三者機関などからは、その真実性を立証できない場合。
ティッシュペーパーやトイレットペーパーのリサイクル紙の含有率では、立証できる証拠がない商品が多い。
3.あいまいな表現
具体的に定義されていなかったり、本当の意味に幅があったりすることで、消費者に誤解を及ぼす表現。「すべて天然」であることを謳う商品があるが、天然物質にはヒ素やホルムアルデヒドのような危険な物質がある。
「すべて天然」イコール「環境に配慮した」商品ではない。
4.的外れの主張
真実を伝えてはいても、環境配慮商品を探している消費者にとって重要ではなく、参考にならない内容に着目すること。
フロン類の使用は、すでに20年前に禁止になっているにも関わらず、「フロンフリー」など、フロンを使ってないことが主張されている場合がある。
5.うそ
国際的に認識されている環境基準によって認められている、と誤った主張をしている場合がある。
6.悪から関心をそらす
「オーガニックたばこ」や「エコフレンドリー殺虫剤」などの表現がこの罪の具体例。
言っていることは真実かもしれないが、「オーガニック」というイメージの良い言葉を付け、「たばこ」の本当の危険から消費者の視点を反らしている。
7.偽ラベル
言葉やイメージから第三者が認証したように思わせる行為。偽ラベルが貼られていることもある。
その他、例えばCSR報告書やカタログ、パンフレットに、イメージだけを考えて、全く活動も貢献もしていない綺麗な自然の写真を使っちゃう。その製品ではない、よく似た製品のデータに基づく図やグラフを使っちゃう。
怖い怖い。
メディアでは一時期「健康」という言葉がブームになりました。
健康に関する情報には、視聴者は興味を持ちますので視聴率がとれます。そして、健康に関する番組が乱立しました。
そして、安直に「健康に良い」などを謳うこと、曖昧さや、時には科学的に証明されていないことなどがやがて大問題になり、今では「健康」という言葉は、メディアにとって、最も気をつけなければならない言葉となりました。
その環境版がグリーンウォッシング問題だと私は捉えています。
言うまでもありませんが、視聴者や消費者は賢く、今ではネットをはじめ、さまざまな情報入手の手段を持ち、ブログなどの意見発表の場を持ちます。いまの消費者も視聴者も、賢いし、強いです。いんちきな情報はたちまち見破られてしまいます。
企業やメディアは、甘い認識で、愚かな表現物を世に出すことはしないように、気をつけたいものです。
信頼を築くには長い時間がかかりますが、失うのは一瞬なのです。
グリーンウォッシング7つの罪ホームページ
http://sinsofgreenwashing.org/
グリーンウォッシング・リポート 2009
http://sinsofgreenwashing.org/findings/greenwashing-report-2009/
消費者の環境への意識の高まりやネットの広がりともに、企業がグリーンウォッシシングをした場合のリスクが近年急速高まり、注目されてきた言葉です。
環境に良いことをしているわけでもないのに、「環境に良いことしているんです」と企業が謳ってしまうと、あっという間に消費者から「ここやあやしい」とレッテルをはられます。
場合によっては、不買運動やネットで炎上になるリスクもあり、現在、CSR関係者が最も気をつけなければならないことのひとつ。すでに広告代理店は、広告作成時の注意点などを専門家を入れて作成するなど、広告関係者の中では、危機管理をしなければならない大切なポイントです。
では、具体的には、どんなことしちゃうと、「緑色の洗剤で洗ったこと」(グリーンウォッシングのことね)になってしまうんでしょう?
米環境市場会社「テラチョイス」は「グリーンウォッシングレポート2009」を発表。「グリーンウォッシング7つの罪」と題して、広告が犯しているグリーンウォッシュ行為の原則を挙げています。
以下が「グリーンウォッシングの7つの罪」:
1.隠された矛盾
他の深刻な環境問題を隠し、一部の環境に配慮していることを前面に出し矛盾を隠す行為。「エナジー効率がよい」というような電化製品にも、危険な物質が含まれているなど。
2.証拠ゼロ
簡単に手に入る情報や第三者機関などからは、その真実性を立証できない場合。
ティッシュペーパーやトイレットペーパーのリサイクル紙の含有率では、立証できる証拠がない商品が多い。
3.あいまいな表現
具体的に定義されていなかったり、本当の意味に幅があったりすることで、消費者に誤解を及ぼす表現。「すべて天然」であることを謳う商品があるが、天然物質にはヒ素やホルムアルデヒドのような危険な物質がある。
「すべて天然」イコール「環境に配慮した」商品ではない。
4.的外れの主張
真実を伝えてはいても、環境配慮商品を探している消費者にとって重要ではなく、参考にならない内容に着目すること。
フロン類の使用は、すでに20年前に禁止になっているにも関わらず、「フロンフリー」など、フロンを使ってないことが主張されている場合がある。
5.うそ
国際的に認識されている環境基準によって認められている、と誤った主張をしている場合がある。
6.悪から関心をそらす
「オーガニックたばこ」や「エコフレンドリー殺虫剤」などの表現がこの罪の具体例。
言っていることは真実かもしれないが、「オーガニック」というイメージの良い言葉を付け、「たばこ」の本当の危険から消費者の視点を反らしている。
7.偽ラベル
言葉やイメージから第三者が認証したように思わせる行為。偽ラベルが貼られていることもある。
その他、例えばCSR報告書やカタログ、パンフレットに、イメージだけを考えて、全く活動も貢献もしていない綺麗な自然の写真を使っちゃう。その製品ではない、よく似た製品のデータに基づく図やグラフを使っちゃう。
怖い怖い。
メディアでは一時期「健康」という言葉がブームになりました。
健康に関する情報には、視聴者は興味を持ちますので視聴率がとれます。そして、健康に関する番組が乱立しました。
そして、安直に「健康に良い」などを謳うこと、曖昧さや、時には科学的に証明されていないことなどがやがて大問題になり、今では「健康」という言葉は、メディアにとって、最も気をつけなければならない言葉となりました。
その環境版がグリーンウォッシング問題だと私は捉えています。
言うまでもありませんが、視聴者や消費者は賢く、今ではネットをはじめ、さまざまな情報入手の手段を持ち、ブログなどの意見発表の場を持ちます。いまの消費者も視聴者も、賢いし、強いです。いんちきな情報はたちまち見破られてしまいます。
企業やメディアは、甘い認識で、愚かな表現物を世に出すことはしないように、気をつけたいものです。
信頼を築くには長い時間がかかりますが、失うのは一瞬なのです。
グリーンウォッシング7つの罪ホームページ
http://sinsofgreenwashing.org/
グリーンウォッシング・リポート 2009
http://sinsofgreenwashing.org/findings/greenwashing-report-2009/