学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

子どもの発達の順序を知って、子育てを楽しもう❶

2022-06-16 21:40:00 | 日記



こんにちは四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、子どもの発達の順序について書きます。

❤︎子どもの発達の順序を知ることで、子育てを楽しく

子どもの発達に順番を知っていると、
今この段階だから、
わが子は、
こんなことを考え、
行動するんだ。

とわかれば、
子育てや子どもの教育は、
親子共にストレスを感じることなく、
進めることができると思いませんか。

そこで、
ピアジェの発達段階論を紹介しようと思います。

❤︎スイスの心理学者ジャン・ピアジェ

ピアジェは、
人の知能・心理の発達を
「生物的な成長」と
「成長過程の中で知識・経験を重ねたことによる成長」
の両面から考察しました。

そして、
子どもの認知力(知覚・記憶力・推理力・記憶力・言語能力など)の成長順序は、
個人差はあるものの普遍性があるこのに気づきました。

ピアジェの発達段階論

発達とは、
思考と行為の質的に異なるシステムなったときに起こります。
.
ある段階から次の段階への発達は、
より何かができるということだけではなく、
物事を異なったやり方ですることができるようになったことを意味します。

たとえば、
赤ちゃんはまずハイハイをし、
それから二本足で歩けるようになりますが、
この"歩く"という行為は、
ハイハイの"進展"ではなく、
ハイハイとはまったく異なる"質的に変化した行為"なのです。

❤︎発達の基本的な4つの仕組み

❶シェマ(認知構造)の獲得:情報を処理する枠組みを持つ
❷同化:新情報を既存のシェマで処理する
❸調節:新情報を既存のシェマで処理できないとき、認知のやり方を変える
❹均衡化:同化と調節によって認識精度を高める

均衡化を繰り返すうちにシェマが変化していくことが発達なのです。

たとえば、
❶赤ちゃんの"吸う"という行為について、
おっぱいを吸ってみたら母乳が飲め、
空腹が満たされた(シェマの獲得)
❷哺乳ビンも吸ってみたらミルクが飲め、
空腹が満たされた(同化)
❸タオルを吸ってみたが何も飲めず、
空腹は満たされなかった(調節)
❹お腹が空いたらおっぱいや哺乳瓶を吸い、
タオルは吸わなくなる(均質化)

このように、
"もう知っていること"と"新しく知ったこと"のあいだでバランスをとることによって、
"発達"が進んでいきます。

お手伝いは、社会性を育てる

2022-06-15 07:07:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、お手伝いの効果について書きます。

❤︎家族のコミュニケーションの機会を生む

手伝いしてくれた子どもに対して、
「じょうずにできたね」
「ありがとう」……
褒めたり、感謝したりする機会ができます。

親子の信頼関係を築いていくことに繋がり、
子どもの手伝いたい気持ちを大切に育てることができます。

❤︎五感が磨かれる

家事は、
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚
の五感を使いながら行うものです。

たとえば、
料理は、
食材の色、形、匂い、味、手触り…
五感でいろいろなものを感じながら、
五感が磨かれ、
脳が活性化されます。

また、
それかを言葉に表すと
表現力が身についてきます。

❤︎考える力がつく

毎日お手伝いをしていると、
次第にどうしたらうまくできるか、
どうしたらキレイになるのかな、
どうやったら早くできるか、
やりやすくなるか、
楽にできるか……
ただ言われたとおりお手伝いをするだけでなく、
考えながらお手伝いをするようになります。

段取りを考え、
効率を考え工夫する、
自分で考えて行動することで、
考える力が養われるようになります。

❤︎自立につながる

お手伝いを通じて、
子ども自身の身の回りのことが
自分でできるようになっていきます。

できることが増えことは、
子どもの自立につながります。

❤︎責任感が身につく

役割分担をしてお手伝いをお願いすると、
子どもは、
「自分はこれをやるんだ」
「こらは自分の仕事だ」
と責任を持って取り組むようになります。

❤︎自己肯定感を育む

子どもは、
お手伝いを通して様々な経験をします。

初めてのことも多く、
失敗したり、
そして、
工夫したりして、
上手になっていきます。

経験を積むこと、
親から感謝されること、
任されることで、
自信がついてきます。

自己肯定感を育むことができます。

❤︎社会の一員として働く意識が持てる

お手伝いをすることは、
家族のためになります。
家族の一員として働く意識を実感します。

それは、
やがて社会に出て、社会の一員として働くときに
働く原動力になる意識になる
「誰かのために働く」という意識を持つことにつながっていきます。

❤︎お手伝いを長い目で見守ってあげよう

お手伝いを楽しく思えるのは、
子どもが、
これらの効果を感じるからです。

最初はうまくできなかったり、
時間がかかったり、
危なっかしかったり……
長い目で見守ってあげてほしいと思います。

❤︎まとめ。お手伝いは,社会性を育てる

お手伝いは、
五感を使ったり、
創意工夫をしたり、
責任感を感じたり、
家族のためになっていると実感したり、
家族とふれあい、きずなを深めたり、
家族の一員であることを強く意識させます。
そして、『誰かのために働きたい』という
社会の一員として働く原動力になる意識を育ててくれます。

免疫力を学ぶことは、免疫力を大切にすること

2022-06-12 11:41:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、免疫力について書きます。

❤︎現代は"免疫力を弱める"環境にある

除菌・殺菌が行き届き、衛生環境がよくなりました。

子どもたちは清潔な環境で
安心な暮らしを送れるようになりました。

❤︎現代は"免疫力を弱める"環境にある

その反面、
子どもたちが雑菌に触れる機会が減っていることが"免疫力"を弱める原因です。

パソコンやネット環境が進化し、
運動不足や睡眠不足、
ストレスを抱えた子どもも増えており、
これも"免疫力"を低下させています。

❤︎免疫力を高める必要がある

免疫力を高めると、
風邪などの感染症にかかりにくくなります。

また、
血行がよくなって脳や体の動きが活発になります。

❤︎体温を上げると免疫力がつく

血液の中の白血球には、
免疫を担当する細胞が集まっています。

体温が上がると血流がよくなり、
白血球が体中をめぐることで、
免疫力が発揮されます。

体温を上げるには、
体内に熱をつくる必要があります。

筋肉は
つねにエネルギーを代謝して
熱をつくってくれます。
タンパク質をしっかりとって
筋肉を使うことが大切です。

❤︎いろいろな栄養を食べる

腸には、
体内の免疫細胞の60~70%が存在しています。

発酵食品・食物繊維・オリゴ糖は免疫機能を高め、
ビタミン類は、細胞の免疫機能を助け、
亜鉛などのミネラル類は、免疫細胞を保護します。

"旬の食材"を意識して、
いろいろな栄養を食べることが大切です。

❤︎"日光"を浴びる

太陽の光・紫外線を浴びることで
ビタミンDが生成されます。

このビタミンDは、
がん・自己免疫疾患・感染症の発症を予防します。

紫外線は、
長時間浴びると皮膚の光老化が起こりますが、
30分程度なら、
多くのビタミンDが生成され、
免疫力を高められます。

❤︎十分な睡眠をとる

睡眠不足は免疫力を低下させます。

睡眠のリズムが整え、
十分に睡眠をとれば、
自律神経の働きがよくなって、
低体温などの体温異常が減少し、
免疫力が高まります。

❤︎子どもに問いかけよう

免疫力という言葉は難しいので、
「体をばい菌から守るもの知ってる?」……
と子どもに問いかけて、
子どもに考える機会を与えましょう。

体のはたらき、
食べ物の栄養、
太陽の光、
睡眠の影響…
いろいろなことを
子どもと一緒に学びましょう。

そして、
これまで、
何気なく食べているものや
散歩や眠ることに意味があることを知り、
それらを大切にするようになると思います。

❤︎まとめ。免疫力を学ぶことは、免疫力を大切にすること

免疫力は、
食物・運動・太陽・睡眠などの
日常生活から高めることができます。
免疫力について、問いかけ・学ぶことによって、
その大切さを知り、考え、
日常生活をよりよいものにすることができます。
生きた知識になります。

理系文系を支える一般教養の大切さ

2022-06-10 23:00:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、一般教養について書きます。

❤︎答えのない問題

個性の尊重
テクノロジーの発展
グローバル化によって
ますます複雑化する社会において
そこで発生する“答えのない問題”
それを解決するには、
単一の専門領域の知識だけでは
なかなか解決できません。

それを解決するためには、
幅広い知識を持ち、
さまざまな角度から物事を考えられる柔軟な思考が必要となってきます。

❤︎そこで一般教養(リベラルアーツ)

一般教養のことを
英語でリベラルアーツと言います。

リベラルアーツとは、
現代社会のさまざまな問題に立ち向かうための
“総合力“を養うことです。

リベラルアーツは、
専門教育の下位に位置するものではなく、
それ自体がひとつの学問体系として考えます。

❤︎リベラルアーツの起源

リベラルアーツは、
古代ギリシャやローマで
「人を自由にする学問」として生まれました。

5~6世紀の帝政ローマの末期には、
言葉に関わる、文法、修辞学、論理学
数学に関わる、算数、幾何、天文、音楽
併せて、
自由7科として体系化されました。

❤︎リベラルアーツの学問体系

学問を、
神が創造したものを"サイエンス"
人間が作りだしたものを"アート"
の2つに分類します。

❶アート

美術、文学、音楽はもちろん、
文学、地理、歴史、建築、哲学は、
アートに入ります。

❷サイエンス

サイエンス(科学)は、
"神がつくった世界である自然(ネイチャー)"
を研究することです。

自然科学として、化学、物理学
自然界の一部である人間社会を研究する社会科学として、経済学、心理学
応用科学として、医学、工学
形式科学(学問をするためのツール)として、数学、コンピュータサイエンス
に分かれます。

❤︎リベラルアーツとは、学術・学問の基礎

リベラルアーツを
学問体系の一つとして位置づけ
すべてのアートとサイエンスの"入り口"
です。

そして、
これらの科目を履修し、
幅広い知識を学んだで、
進みたい専攻を決めます。

❤︎学ぶ姿勢・学力の土台、リベラルアーツ、そして、専門知識へ

様々な一般教養を体系化された
リベラルアーツを学ぶことは、
総合的な判断力を与える"生きる力"を
学ぶことになります。

❤︎まとめ。理系文系を支える一般教養の大切さ

幅広い分野の知識を持つことは、
その分だけ、
多角的に物事を見ることができ、
豊かな発想を生みます。
わからないという暗闇を
わかるという明かりで満たしてくれます。
一般教養=リベラルアーツの土台があるからこそ
専門的な知識は最大限に生かされます。


興味があるから子どもは「わからない」という

2022-06-09 03:02:00 | 日記



こんにちは、

四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室
塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、子どもの当たり前について書きます。

❤︎「なんでこんなこともわからないの?」

子どもは思わぬところでつまずいたりする。

大人からすると、
「なんでこんなこともわからないの?」
「うちの子は大丈夫だろうか」
感情的になったり、不安になったり。

❤︎ 「大人の当たり前」は「子どもの当たり前」とは限らない

実は、
大人にとって当たり前のことでも、
子どもにとっては当たり前のことではありません。

❤︎興味があるから子どもは「わからない」という

子どもの「わからない」は、
そのことに興味を示しているしるしです。

なのに、
興味を示そうとしているのにもかかわらず、
大人は当たり前のことを聞かれると
具体的な説明を省き、
「当たり前のことを聞かないで」
「こうなんだからこうだ」……
と簡単に済ませてしまう傾向にあります。

❤︎大人の対応で興味を失う

結果として、
子どもは聞くことをやめ、
興味を失っていきます。

せっかく興味を持って聞いているのに、
これは、残念な機会喪失です。

❤︎子どもの「わからない」理由

❶イメージの欠如

小学校2年生になると
掛け算の勉強が始まります。

九九の掛け算を反復させ音読することで覚えされられます。

しかし、
九九は言えても文章題になった途端にできなくなる子は多いです。

それは、
掛け算のイメージ欠如しているからです。

機械的に覚えていくため、
掛け算がどういう仕組みなのかを理解していません。

❷「0」の概念が理解できていない

たとえば、「1×0=0」

大人にとっては
「0になる。そういうものだ」
で済むかもしれないが、
子どもにはそういうわけにはいきません。

「0」がもつ「ない」という概念が理解できないからです。

実際にあった出来事はイメージしやすく、
実際にはないことはイメージできないからです。

❤︎「0」は、他の数字とは違う

「0」が「ない」という性質のゆえに
他の数字と異なり、
掛け算において
「0」をかけると答えがすべて「0」になる
ことも理解を難しくしています。

「0」をかけることで、
「1」「2」など「ある」ものが
「ない」状態になることを
理解することは困難てす。

なぜなら、
日常生活において、
目の前にあったものが突然なくなることは
起こり得ないためです。

❤︎「1÷0」は計算できない

数字を0で割ることはできないことを
理解するのも難しいです。

この問題は
机の上にある鉛筆を0人に分けることはできない
ことを理解する必要があります。

❤︎子どもは目に見えない状態を理解させるには

大事なことは、イメージです。

数字を使った抽象的な説明ではなく、
絵やブロックなどを使い
実際に見てイメージしていくことで
理解力が増してくる。

❤︎空の容器を何個か用意する

この空の状態が「0」である。
1つの容器に満杯まで液体を入れた状態が「1」、
2つの容器が満杯の状態だと「2」
といった具合です。

また、
液体の量を調節すれば
分数や少数を表すこともできます。

1つの容器だけが満杯で
残りは空の状態が「1.0」、
そこから
2つ目の容器に液体を入れていくと
「1.1」、「1.2」、「1.3」...と増えていきます。、

これで「0」が
「ない」という状態であることを
実際に見ることができます。

❤︎例題で理解する

「1箱2つ入りのチョコレートがある。
Aくんは2箱、
Bくんは1箱取った。
Cくんは取らなかった。
3人はそれぞれチョコレートを何個ずつ食べられますか?」

この問題では、
Aくんは2×2=4で4個、
Bくんは2×1=2で2個、
Cくんは2×0=0で0個。

Cくんはチョコレートの箱を取っていないので
持っているチョコレートは0個です。

❤︎「0×〜」の説明

0×1、0×2などの「0×□=0」を説明するにも、
容器を用います。

空の容器をいくら用意しても液体は「ない」、
つまり「0」のままであり、

この「ない」がいくつあっても、
「0」のままだと説明します。

❤︎算数好きになるか算数嫌いになるかは大人次第

このように
しっかり教えようとすると
大変手間のかかる指導が必要となります。

特に算数を学ぶ初期の段階の
幼児期から低学年の時期がとても大事で、
この手間を惜しんではいけません。

それが、
後の算数・数学が好きになるか、嫌いになるかにかかっています。

❤︎まとめ。興味があるから子どもは「わからない」という

子どもの「わからない」を教えるとき
大人感覚で教えてはいけません。
たとえば、容器などを利用して、
具体的なイメージを膨らませ、
その答えを導き出すための考え方・過程を
子どもの感覚に合わせて話してあげましょう。
子どもがイメージできているかを基準にしましょう。