学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

「どんな人間になりたい」が社会性を育てる

2022-06-06 06:52:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、子どもほ社会性について書きます。

❤︎弱いから社会性が必要

人は、
一人では、
自然の荒波を乗り越えることはできません。

だから、
社会を作ります。

❤︎人工知能という荒波

技術の進歩で、
インプットした知識を正確に瞬時にアウトプットする人工知能(AI)が、
人間の仕事を奪っていくという荒波。

この荒波に、
うまく乗るためにも、
社会性が必要です。

❤︎社会性で大切な感情

しかし、
その社会性が
自然や人工知能を
人間のために利用しようとするものならば、
それは、
自然破壊や戦争につながる可能性があります。

だから、
"だれかの役に立ちたい"
そういった感情を持って、
"みんなで楽しんで学び・仕事をする"
という社会性を育てないといけません。

❤︎社会性を育てる

もちろん、
思考力のベースにあるのは、
知識ですから、
知識(認知能力)を身につけることは、
非常に重要です。

それに加えて、
非認知能力と言われる
"考えること"や"楽しむこと"を育て、
自分の外に目を向けることで、
"社会性"を育てることができます。

❤︎2つの質問

❶「大きくなったら何になりたい?」

「大きくなったら何になりたい?」と聞くと、
子どもは、
「学校の先生になりたい」
という答えになります。

❷ 「どんな人間になりたい?」

「どんな人間になりたい?」と聞くと、
子どもは、
「私は、人に教えることができる人間になって、
みんなを賢くしたいから、
学校の先生になりたい」
と答えます。

❤︎この2つの質問は似ているようで全然違う

「大きくなったら何になりたい?」は、
自分に目を向けます。

これに対して、
「どんな人間になりたい?」は、
意識を自分の外に向かわせ、
社会と自分のつながりを意識させるようになります。

そして、
自分が社会の一員として、
何ができるのかということを考えることができます。

❤︎「こんな人間になりたい」

子どもたちが、
「こんな人間になりたい」を考え
社会と繋がりの中で、
好きなことを見つけていくことは、
非常に大切なことです。

❤︎勉強で社会性

子どもたちが、
学びを通じて、
いろいろな知識を身につけ、
読解力や論理力を身につけ、
自分を取り巻く社会のことをしっかりと解釈し、
理解できるようになってほしいと思います。

そして、
それが、
子どもの"好き"や"社会性"を育てることに繋がっていきます。

❤︎まとめ。「どんな人間になりたい」が社会性を育てる

「何になりたい」と質問すると、
自分を意識して考えます。
一方、
「どんな人間になりたいか」と質問すると、
意識が外向きになり、
社会と自分のと関係を意識して考えられ、
自己中心でない社会性を育てていきます。


子どものウソは、本当に"嘘"でない

2022-06-04 04:47:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、子どものウソについて書きます。

❤︎子どものウソ

子どものウソは本当に「嘘」なのだろうか?
子どもは他人をだますことができるのであろう か?

ウソはいつから「嘘」になるのか?

❤︎"嘘"が起こるて原因

記憶の中から
特定の記憶を思い出す過程を
想起過程といい、
その過程で起こる
歪曲や加工作用が、
"嘘"をもたらす原因です。

注意できるスパンの多さ、長さ、深さが、
意図的な"嘘"を生み出しています。

❤︎注意できるスパンが小さい子ども

注意のスパンの小さな幼児期中期頃までは、
相手の視点に立って、
相手の意図を推測することは難しいです。

したがって、
子どもが相手の意図を裏切ってだましたり、
自分の身を守るために
相手の目を欺いて嘘をついたりするわけではありません。

❤︎子どもの"ウソ"は、"嘘"ではない

幼児期では、
現実と虚構の区別がつかず、
ウソとは知らずに、
思い出しの誤りから、
ウソをつこうとしてつくのではなく、
何気なくウソをついてしまいます。

しかし
そのウソは、本当の嘘ではありません。

❤︎子どものウソを、大人が知らず知らずに本当の嘘にしてしまう

子どもウソを本当の嘘に変えるのは、
大人です。

大人が
子どもの心身の発達の視点に立った
ウソのメカニズムを知らず、
大人自身の基準で子どもを見てしまうのです。

❤︎なじられ、非難される

幼い頃から、
身近な大人たちによって、
「嘘ついた」となじられ、
「だましたな」と非難されてきた子どもは、

幼児期の終わりには、
戦略的に「嘘」をつき、
他人を意図的に「だます」
ようになっていきます。

❤︎自我の芽生えた時期にしっかり愛情を

乳幼児期、
とくに自我が芽生える2歳から、
親に認められ、
承認され、
何よりも愛されて育った子どもは、
決して嘘をつきませんし、
他人をだましたりしません。

❤︎まとめ。子どものウソは、本当の"嘘"でない

子どもは、注意できるスパンが短く、
現実と虚構の区別がつかず、
ウソとは知らずに、
何気なくウソを言います。
そのウソが本当の嘘に転化するのは、
大人の基準から発する「嘘をついたな」
という言葉や態度です。
子どもをウソを認め、愛情を注ぐと、
嘘をつかない、正直な子どもに育ちます。


受験と好きなことのバランス

2022-06-02 16:09:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、受験について書きます。

❤︎親の願い

親は、
子どもに「好きなこと・やりたいことを見つけて、自分らしい人生を歩んでほしい」
ということを願いると思います。

❤︎何のために受験するの

そして、
そのために、"受験"を頑張って、
いい学校に入学してほしいと考えます。

それが、
いつの間にか、
「好きなこと……」が置き去りになって、
手段のはずの"受験"が、
目的にすり替わっているんではないでしょうか。

❤︎受験が目的になると

親の期待に応えて勉強に励み、
希望の学校に合格した後、
"ほっと、燃え尽きて"しまい、
そこで学力がストップしてしまう子どもが多くおられます。

❤︎受験について親子で話し合う

ですから、
受験がゴールになってしまわないように
注意してほしいと思います。
「なぜ受験をするのか?」ということを、
親子で話し合ってみてください。

「わからない」
「親の期待に応えるため」
「仲の良い友だちが受験するから」
と子どもは答えるかもしれません。子どもの言葉を否定せずに受け止めて、一緒に考えてあげましょう。

❤︎子どもの"好き"を見つける

「何のために勉強(受験)して、
将来、何になりたいか」
がわからない子どもには、
子どもの"好き"を見つけてあげてください。

子どもの"好き"が、
勉強に関係なくてもかまいません。

ただ、ゲームはNGです。

❤︎"強み"を持たせることが"生きる力"につながる

好きな教科、スポーツ、芸術……
"好き"なことに、
思いっきりやらせてあげましょう。

子どもは、
それを本気で取り組みますし、
自主的に知識や技能を身につけていきます。

そして、
「自分はこなことが好きな、
こんな人間なんだ」
と自分についての理解も深めることができます。
.
それが自分の"強み"になり、
"生きる力"につながります。

❤︎まとめ。受験と好きなことの関係

親が子どもの"好き"を引き出し、
思い切りやらせてあげると、
子どもは、
"受験"や勉強についても、
好意的に捉え、
自主的に取り組めるようになっていきます。

そして、
受験を乗り越え、
本来の親の願いである「好きなこと・やりたいことを見つけて、
自分らしい人生を歩んでいってほしい」
に向かって、
学び続けてくれます。

"恥の文化"は、正しいことをするという"大きな人間"を育て、"他尊心"を育む

2022-06-01 04:50:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、恥の文化について書きます。

❤︎アメリカは赤ちゃんを別の部屋で寝かせる

アメリカの家庭では、
子どもが赤ちゃんの時から、
赤ちゃんと親は別の部屋に寝ます。

赤ちゃんが夜中に泣いても、
親が来てくれないので夜泣きはしなくなるらしいです。

呼んでも来てくれないから、
赤ちゃんは諦めているんのかもしれません。

❤︎日本では、親子は一緒の部屋で

日本では、
少なくと小学校低学年ぐらいまでは、
親と子どもは一緒の部屋で寝ます。

赤ちゃんは、
そばに親がいるので、
声を出せば、
親が助けてくれます。
安心感を持って、夜を過ごせます。

❤︎過保護と安全基地

この一緒に寝る・寝ないだけに注目すると、
アメリカに比べて日本の子育ては、
子どもを非常に甘やかして、
過保護に育ているように見えます。

しかし、
子どもの心の中に”親が安全基地”を育てることに注目するなら、
日本の子育ては、
無防備の睡眠時間を
親に見守られている感覚でいられることは、
言葉無くとも
"親が安全基地"になる理想的な子育てだと思います。

❤︎恥をかかせる文化

「まあ、そんなことしてはダメ、
こんなにお行儀が悪くて、
迷惑が掛かりますよ。
ほんと恥ずかしい」
と日本では、
子どもを”たしなめ”、
恥をかかせる文化があります。

行儀についての意識が薄い子どもにとって、
最初から行儀よくできるはずがありません。

親としては、
行儀よくしてほしいから、
「できなくて、恥ずかしい」
とついつい子どもを叱ってしまいます。

❤︎恥をかかされると、自尊心は傷がつく?

行儀について教えてもらっていない子どもは、
注意をされて、
恥をかかされると自尊心が傷つき、
親に対して不平感を持ち、
逆効果になるように思うかもしれませんが、

日本の子どもは、
親が安全基地になっていれば、
言われたときは、
親の言葉に多少は抵抗を感じたとしても、
親の言葉で恥をかくことで、
自尊心が傷つくのではなく、
その言葉が子どもの心に浸透し、
行儀よくすることは、他人を尊重するという"他尊心"を大切にすることだと感じ取り、
本当の意味での行儀を身につけるようになっていきます。

❤︎日本の文化は、"恥の文化"は日本の子育てから生まれる

日本の文化は、
他人を尊重する"恥の文化"だと言いますが、
この日本の子育てが、
恥の文化を生み出しているんだと思います。

これは、
以心伝心の感性が磨かれ、
言葉が少なく、足らなくても
状況を察して、
相手が何を言おうかを推察することができます。

子どもがその感性を身につけるには、
相手との信頼関係があるとこが必要で、
その一歩が、
親子かんけいにおける
"親が心の安全基地"であることだと思います。

❤︎恥をかかされた時の2つの反応

❶ある子どもは、
私はそのことを聞いていないし、
そんなこと言われるのは心外でむかつくので、
その通りするしたくないし、
その通りする必要はない
と考えます。

❷ある子どもは、
私はそのことを聞いていないし、教えてもらってないけど、
それは正しいことだを思えるから
その通りに行動することがいいことだし、
その通りにする必要がある
と考えます。

❤︎まとめ。"恥の文化"は、正しいことをするという"大きな人間"を育て、"他尊心"を育む

信頼関係がなければ、
恥をかかされると自尊心が傷つきます。
信頼関係があれば、
恥をかいても、それが正しいと思えたら
自省し、行動を正すことができます。
日本の"子育て"と"恥の文化"は、
自分で考えて行動を正すことができる”大きな人間”を育てます。