記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

福岡市の飛行機と空撮の歴史の一端を辿る

2016年11月15日 14時57分29秒 | 福博まちの記憶

先日、ディアゴスティーニ『空から日本を見てみよう』DVDマガジンのシリーズに資料提供などで協力しました。少しばかり感化されて、福岡市で「空から街をみた」歴史を手持ち絵葉書資料でチェックしてみました。

1枚目はおそらく福岡市(九州)最初の空中散歩を実現した1910(明治43)年3月の九州沖縄八県連合共進会に登場の「空中飛行機」気球と飛行船の合いの子のようなものでしょうか。共進会場上空へ上がったようです。

2枚目は飛行機での九州初飛行、奈良原式飛行機「鳳号」の飛行実演の絵葉書で1912(明治45)年11月に場外練兵場(現在の護国神社、NHK福岡放送局界隈)で行われたものです。これ以降、1916(大正5)年の陸軍特別大演習時には福岡市上空で記念飛行も行われ、大正期から昭和線前期は空撮写真がけっこう遺っています。

3枚目は1930(昭和5)年開場の名島飛行場上空。翌年にはリンドバーグが来福したり世界一周飛行が話題となり、空撮写真の小ブームがあったようで多数写真が遺ります。

4枚目の石堂川(御笠川)上空、1930(昭和5)年。

5枚目の那珂川上空、1930(昭和5)年。左下は鐘紡(現・キャナルシティ博多)、暗渠になった幻の「鉢の底川」や清流公園から春吉へ架かっていた「噴泉橋」も見えます。

上の図は1930(昭和5)年吉田初三郎作「別府市鳥瞰図」、時期的に空撮ブームの頃は吉田初三郎の鳥瞰図も全盛期で多くの作品を描いています。

初三郎の鳥瞰図と構図的に近い空撮写真(1970年頃、4×5判ポジ)を持っているので、それも公開。比較するといろんなことに気付かされます。


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