8月29日(月)午前中、九州大学大橋キャンパスにて九州大学芸術工学部の「映画のまち東中洲歴史ポイント」と題したレクチャー授業を担当させていただきました。戦前から20館を超える映画館があり「映画館の街」としても知られた中洲を舞台に、今回は映画制作演習授業を行うとのこと。フィールドワーク前のレクチャーでした。
中洲の歴史をしっかり語ると10時間コースになるのですが、今回はあくまで基礎ということで50分授業+質疑応答という短時間レクチャー。なんとなく知っていそうなものや他でも聞けるものは外し、エピソードを抜粋して対応しました。具体的には、福岡玉屋や中洲市場、大洋映画劇場など中洲のまちで聴き取りできる内容には触れず。それ以外のエポックな事実を30ほど抜粋。
質疑応答の際に学生さんから「中洲の大正ロマン的なエピソードを知りたい」とのことがあり、その場で思いつくものを話しました。
しかし、後になって大切な「大正ロマン」エピソードを複数思い出し、資料を確認して先生へメール返答。知識として知っていても、即座の質問ですぐに思いつかなければ、実際は知らないのと同じ。知識をより活かすには、やはり気付きと反復練習、そして講演やトークの場数を踏むことが大切だと改めて感じました。
レクチャー授業を含めて講演や講座を担当することは、自分にとっても学びと確認の機会。受け手の方々の知識や理解度を確認しながら、より面白い話ができるようになればいいなと感じた1日でした。貴重な機会をいただきありがとうございます。
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