記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

昭和2年の吉田初三郎「日本八景雲仙岳」にみる桜景と紅葉の混在景

2020年04月08日 22時16分29秒 | 吉田初三郎
鳥瞰図にみるサクラ景探し第2弾。吉田初三郎「日本八景雲仙岳」は、一枚の作品に四季を巧みに描きこむ彼ならではの遊び心が詰まった、名所図会(大正広重とも呼ばれた)作家・初三郎ならではの真骨頂的な作品。本来ならあり得ない、紅葉とサクラが絵の中で一緒に描かれてます。 ちなみに「日本八景雲仙岳」は1927(昭和2)年の新日本八景当選を記念し、従来の「温泉岳(うんぜんだけ)」表記から改称した頃の作品です . . . 本文を読む

昭和2年の鳥瞰図に描かれた福岡・西公園のサクラ景

2020年04月08日 21時56分18秒 | 吉田初三郎
吉田初三郎の鳥瞰図からサクラ景探し。1927(昭和2)年春、現在の大濠公園一帯の埋立地で開催された「東亜勧業博覧会」協賛会発行の作品「東亜勧業博覧会を中心とせる北九州の交通図絵」から、西公園付近。 現在の「県営大濠公園」は博覧会の開催のために福岡城の大堀を埋め立て整備。この時の会場は主に公園の西側ですが、会期終了後は高級住宅地「大濠文化村」として分譲されました。公園内に今も遺る橋はこの当時の . . . 本文を読む

約100年前の篠栗町「新吉野」のサクラ景。

2020年04月06日 14時57分34秒 | 福博まちの記憶
手持ちの福岡県内の絵葉書から、約100年前の篠栗「新吉野」のサクラ景をご紹介します。 篠栗町から飯塚市へと続く国道201号線八木山越えの入口付近でしょうか。約千本ものソメイヨシノが咲き誇る「新吉野公園」、名称の由来は奈良県にある吉野の桜に勝るとも言われる事からだそうです。 3枚の写真はいずれも大正期の絵葉書。篠栗四国八十八カ所霊場巡りの霊場紹介と合わせて、明治後期から昭和初期にかけてた . . . 本文を読む

100年余前の絵葉書で楽しむ福岡市・西公園のサクラお花見風景

2020年04月04日 11時50分59秒 | 福博まちの記憶
2020年4月初めの週末、満開のサクラもお花見は自粛の日々。外出控えて、とりあえず100年余前の絵葉書で楽しむ福岡市・西公園のお花見風景。 2枚目の絵葉書は大正初期、西公園の光雲(てるも)神社から大堀(現在の大濠公園)を望むサクラ景。 大正初期、坂の途中から光雲神社を望むサクラ景。 たしか、鳥居は当時のままですね。古写真や絵葉書の面白さのひとつは、見る人の興味や知識によって、同じ . . . 本文を読む

さよなら天神コア、閉館までに収集・記録した資料たち

2020年04月01日 00時32分36秒 | 福博まちの記憶
2020年3月31日夜、ついに天神コアが閉店。打合せ帰りに天神へ出て、最後の夜景&ロゴのネオンサインを撮影しました。 私の場合、50歳を越えた今の仕事は執筆や企画が中心で、ほとんどデザイン&アートワークはやってませんが、元々デザインの道に進むきっかけが天神コアのロゴ・シンボルマークのデザインを手がけた巨匠、故・福田繁雄さんに憧れてのこと。福岡・天神で福田さんの作品に触れる最大の機会が天神コア . . . 本文を読む