気ままに

大船での気ままな生活日誌

加山雄三ディナーショー in 藤沢

2007-11-23 09:25:00 | Weblog
藤沢のホテルで開催された、加山雄三ディナーショーに行ってきました。加山さんの生のステージをみるのは、ボクらが杉並に住んでいた頃、中野サンプラザでの公演以来ですから、ほぼ30年振り。ボクらも年をとったけれど、加山さんも同じ年だけとって、なななんと今年、古稀を迎えられたそうです。

でも、声は相変わらず張りがあり、サンプラザのときと変わりません。姿だって遠目(笑)には、若大将時代とは変わらない、とても古稀にはみえないです。観客世代は、団塊世代から60代が主力ですが、加山さんの方がずっと若くみえる(ボクを除く(笑))ほどですよ。

加山さんは茅ヶ崎で育ちました。だから、隣町、藤沢は地元みたいなもです。ある日、”お嫁においで”を藤沢駅構内で歌っている人をみつけて、自分のつくった歌がよその人が歌っている、と感動したそうです。その歌を皮切りにヒット曲が次々と。”妹よ”そして、加山さんの歌の中では一番人気だという(ボクも一番好き)”旅人よ”をみんなの合唱で、そして、海の男、加山さんらしい”海、その愛”。

プレスリーとビートルズが大好きで、ラブミーテンダーとイエスタデイも歌ってくれました。プレスリーと会ったとき、あがってしまって最初の言葉が、What's your name?(爆笑)。話しているときプレスリーは隣りの若い奥さんの方ばかりみていたそうです(爆)。

このようにトークも上手で、まるで漫談家みたいです。若大将シリーズで共演した田中邦衛さんは面白い人だそうです。♪京都大原三千院♪の歌を♪京都大阪三千里♪と覚えていたらしく、”加山、京都と大阪は3000里もあるのか”とまじめに聞いてきたそうです(爆)。加山さんは津軽弁がとてもじょうずです。この前の八戸の公演で津軽弁を使ったら、観客が総立ちで拍手してくれ(爆)、ネーティブな津軽弁だ(爆)と誉められたそうです。芸は身を助すくですね、津軽弁は司葉子さんと共演した、津軽が舞台の”乱れ雲”のとき猛勉強したのですよ、と笑う加山さん。

加山さんというと、”理想の父親”のイメージですね。娘さんがニューヨークのオフブロードウエイ公演で主役をとり連日、sold outです、と嬉しそうに語っていました。もう、ワイフは渡米していて、何度も観劇していますが、私も明日、娘に会いに行くんですよ、でも残念ながら今日終了で観られませんが、と目を細くしていました。

瞬く間に、楽しいショータイムが終わりに近づきます。そして、ラストソングはお待ちかね、”君といつまでも”。もちろん、あの台詞入りです。「幸せだなあ 僕は君といる時が 一番幸せなんだ 僕は死ぬまで 君を離さないぞ いいだろう?」ボクはそっと、同じテーブルの60代半ばの、一人参加の女性に目を向けました。亡くなられたご主人が結婚式の日に、”君といつまでも”を歌ってくれたの、と、ディナーのときに話してくれていたからです。彼女は目に涙をいっぱいため(たぶん)、加山さんの歌声に合わせて、小さな声で歌っていました。

これがラストソングかと思っていましたら、本当のラストソングは”マイウエイ”でした。加山さん自身の70年間の、悲喜こもごもの人生の哀感がしみじみと伝わってくる、とてもいい歌声でした。


・・・・・
君といつまでも


作詞 岩谷時子 
作曲 弾 厚作 
歌唱 加山雄三

二人を夕闇が 包むこの窓辺に
 明日も素晴らしい 幸せが来るだろう
  君の瞳は星と輝き
   恋するこの胸は 炎と燃えている
    大空染めて行く 夕陽色あせても
     二人の心は 変わらないいつまでも

「幸せだなあ 僕は君といる時が 一番幸せなんだ 僕は死ぬまで 
 君を離さないぞ いいだろう?」

君はそよ風に 髪をとかせて
 優しくこの僕の しとねにしておくれ
  今宵も日が暮れて 時は去りゆくとも
   二人の思いは 変わらないいつまでも




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