気ままに

大船での気ままな生活日誌

樹木の花もいいもんだ

2008-05-13 09:04:33 | Weblog
樹木の花もいいもんだ、と最近、思い始めています。若いときから好きな、桜や梅の花も、もちろん樹木の花なのですが、ここでいう樹木とはもう少し地味な、余り名のしられていない樹木、たとえば最近、浄智寺で観た白雲木みたいなものを指します。

その白雲木を、昨日の午後、ぶらぶら歩いていた長谷の光則寺境内で見つけました。この春、海棠の花を堪能させてもらいましたが、その名木の、うしろの山の登り口にありました。はじめ気づかなかったのですが、ふと見上げた空に、あの見覚えのある、たくさんの白い花がボクを見下ろしていました。結構な大きな木で、浄智寺の名木に負けないと思いました。



さすが、花のお寺として天下に(鎌倉ぐらいかな)名をとどろかせているお寺だ、と思いました。白雲木があるなら、ボクが最近探している、大船フラワーセンターにある、真っ白い、なんじゃもんじゃの樹や、うすいピンク色の、しょうきうつぎの樹もあるかもしれないと、ボクは境内を目を皿のようにし、探し歩きました。でも生来の浮気性のボクのことです、樹の探索だけでは済まず、もう咲き始めたコアジサイの鉢の前にしゃがみ込んでしまったり、この場所にあるのを初めて気づいた、宮沢賢治の”雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ・・・”の詩碑の前に佇み、不鮮明になってしまっている、そこに刻まれた文字を目で追ったりして、結構、ながくあそんでしまいました。

坂を登り、日朗上人の幽閉されていた土牢の方まで歩いてみたのですが、お目当ての樹は見つかりませんでした。でも、ボクにとっては珍しい樹の花をみつけることができました。こんな花です。ひとつはカラタネオガタマ(唐種小賀玉)という変わった名前の樹でした。モクレン科だそうです。樹木のクリスマスローズといった趣のしぶい花でした。



そしてハナヒョウタンボク(花瓢箪木)。スイカズラ科だそうです。どこが瓢箪なのでしょう。きっと実ですね。のちほど確かめに来ましょう。




新しい友達をみつけたような楽しい気分になりました。この花を憶えておいて、またどこかのお寺でみつけたいと思います。

・・
前述のなんじゃもんじゃの樹のことですが、これはその前日、円覚寺でみつけました。本当に白雪をかぶっているように、樹いっぱいに見事な花を咲かせていましたよ。正式な名前は”ひとつばたご(一葉たご)”で、木犀(もくせい)科だそうです。3本みつけました。2本は、山野草展をやっていた松嶺院に、もうひとつは仏殿うしろの庭園で、です。ついでながら、松嶺院ではもう、雲南萩が咲いていましたよ。それに鉢植えですが珍しい山野草もたくさんみることができました。



境内の一番奥の黄梅庵の庭でも、花ではないですが、珍しい白い若葉の、はくろうやなぎ(白鑞柳)をみることができました。たしかに白鑞のような不思議な葉っぱでした。




黄梅庵の門の前に、詩人、坂村真民の言葉が。



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