気ままに

大船での気ままな生活日誌

稀勢の里、初優勝確率90%へ

2012-05-16 19:43:15 | Weblog
昨日、単独トップにたった稀勢の里の初優勝確率は80%だったが、今日の勝利で、(1勝で10%上昇というぼくの計算で)さらに90%に上昇した。NHK解説者の舞の海さんが、なんだか稀勢の里初優勝に向けて周りが動いているような状況ですね、と言った。たしかにその通りだと、ぼくも思った。栃煌山ら、2敗で追っていた平幕3力士が、そろって完敗し、二差となり、さあどうぞ、稀勢の里さまと引き下がる。そして、稀勢の里と鶴竜戦。あわやという勝負だった。軍配は鶴竜に。しかし、物言いがつく。相撲の神様が待ったをかけてくれた。取り直しの一番は、息切れ鶴竜を圧倒し、白星をゲット。

これで、10勝1敗で単独トップは変わらず、二位グループには、星ふたつの差をつけた。初優勝の可能性は一気に高まった。あすの栃煌山は、間違いなく頂き、13日目以降の横綱、大関戦は2勝1敗でいい。でも、いまの稀な勢いでいけば、たぶん3連勝。ぼくが国技館に駆け付ける14日目で優勝決定、そして、ぼくが初日に予想した14勝1敗で初優勝、という、理想的な展開になりそうだ。相撲の神様はみているノダ。いちばん稽古をしている力士に最後は微笑むノダそうりそうり。ノダソウリ、表彰式にはゼヒ出てきて、よくやった、と小泉流に言ってくだちゃい。

すっかり浮かれてしまった。これで、もし稀勢が優勝できなかったら、ショック死するかもしれない。

第1回戦 あれ、どっち


物言い、取り直しとなる


取り直しの一番 稀勢、圧勝


10勝目の貴重な白星


さあ、これからだ。気を引き締めて。


今日は、二子玉川の静嘉堂文庫で平治物語絵巻をみて、三巻制覇を成し遂げた(汗)。明日は千葉市美の蕭白と思っていたが、午前、ダル先発決定。これもはずせない。うーんと迷うところ。いずれにしても相撲は観る!がんばれ稀勢の里
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ゴッホ終焉の地 パリ郊外のオーヴェル

2012-05-16 08:18:10 | Weblog
また、パリのことを書きはじめている。1890年5月20日のことだった。37歳のゴッホはパリから40マイルほどの村、オーヴェル・シュル・オワーズ(オワーズ河沿いオーヴェルという意味)に移ってきた。同年7月29日に、この地で亡くなるのだが、この間、精力的に活動し、なんと70点もの油彩画と多数の素描を残した。何故、オーヴェルなのか。南仏で精神病が発症し、パリに戻ってきたが、神経が耐えられず、田舎町に来た。弟のテオがピサロに相談し、精神科医のガシュが住んでいるオーヴェルを選んだのだ。

ゴッホが降り立ったオーヴェル駅。そのすぐ前にゴッホ公園があり、そこに、ザッキン作のゴッホ像がある。肩に絵具箱とイーゼルを掛け、写生に出掛ける姿だ。





この公園の南には、小さな村役場がある。ゴッホの絵にもある。


また西には、ゴッホが二か月間、滞在した宿が残っている。現在、1階はレストランになっている。ここで、多数の名画を描いた。


当時の写真も残っている


医師ガッシュの肖像


ゴッホが愛したオーヴェルの村は、当時の面影を残している。ぼくらが訪ねたのは4月中頃。ゴッホがやってきた時期より、少し早いだけ。花々が咲き、静かな田園風景が広がっていた。




オーヴェルの景色


この道は絵にもなっている。




丘を少しのぼると、教会がみえる。オルセー美術館のゴッホ作品の中でもとりわけ有名なの”オーヴェルの教会”だ。




丘の上には麦畑が拡がっている。小林秀雄が”ゴッホの手紙”の冒頭で、”烏のいる麦畑”をはじめてみたときの感動を述べているが、この絵は死の直前にここで描かれたものだ。ピストル自殺の場所もここだった。


烏のいる麦畑 絵はアムステルダムのゴッホ美術館にある。ぼくは去年そこで観た。


この麦畑のすぐ近くに、ゴッホとテオのお墓がある。弟テオは、ゴッホからの膨大な数の手紙をすべて保存していた。これがのちのゴッホブームのきっかけとなった。テオは兄の自殺にショックを受け、オランダに帰省したが、精神病が発症し、翌年一月に亡くなる。彼の遺骸のポケットから、ゴッホ最後の手紙がみつかった。”さて、僕の仕事のことだが、僕は仕事に命を賭している。そしてすでに僕の理性は、その半ばで崩潰した。それはそれでよろしい。だが、君は、僕の知る限り、そこいらにいる商人どもの仲間ではない。君は未だ人間らしく行動する方を選ぶことができる、と僕は思う。そうではないか(No.652)” 小林は、この652番目の手紙を紹介することで、”ゴッホの手紙”を終えている。

ビンセントとテオのお墓




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