こんばんわ。
今日は、小津安二郎監督の記録映画、六代目菊五郎の鏡獅子を司葉子さんと一緒に観る、という奇跡的な日でした。
何故、奇跡的?まず、”鏡獅子”は、小津安二郎監督の生涯、唯一のドキュメント映画。それを観られるだけでも奇跡的。また、歌舞伎十八番、鏡獅子を演じるのが、名優中の名優、六代目菊五郎。その演舞を観られのも奇跡的。1935年作のもので、めったに公開されなかった映画。加えて、一世を風靡した名女優、司葉子さんと一緒にこの映画を観るというのも奇跡的。
こんな機会を与えてくれたのが、鎌倉同人会主催の”春の映画会”。ここで、司葉子主演の”紀ノ川”と前述の”鏡獅子”の上映。その間に、司葉子さんのトーク(山内静夫さんとの対談形式)があった。そして、トークのあと客席に降りて来られた司葉子さんと一緒に、鏡獅子を観たというわけ。
司葉子さん。相変わらず、お美しい。トークでは”紀ノ川”の舞台裏や、”秋日和”で共演した原節子さんや監督の小津安二郎さんのことなど。おもしろい話がいっぱい。
”紀ノ川”は紀州の旧家に嫁いだ女性の明治、大正、昭和に渡る一代記。司葉子が娘時代から老年までの良妻賢母を演じる。娘役は岩下志麻。家風に反発し、進歩的な女性に育つ。主人は田村高廣、義弟に丹波哲郎。有吉佐和子原作。中村登監督。おもしろかったです。
というわけで、今日は、とても奇跡的な、うれしい一日でした。
。。。。。
平櫛田中の代表作”鏡獅子”は六代目菊五郎がモデル。国立劇場のロビーにある。
それでは、おやすみなさい。
いい夢を。
茅ヶ崎の團十郎山の碑 六代目菊五郎は若き日、茅ヶ崎に別邸のあった九代目団十郎に薫陶を受けた。その地は現在、團十郎山と呼ばれている。