おはようございます。
かまくら銀幕上映会の今回の作品は、”新世紀、パリ・オペラ座”。2017年、フランス・スイス合作の、オペラ座の舞台裏を1年半ほど追ったドキュメント映画。パリのオペラ座は二度ほど、見学しているし、どんな映画なのか楽しみにしていた。
映画は、オペラ座の総裁室から始まる。芸術の殿堂として君臨してきたオペラ座だが、新世紀、どうアピールしていくのか真剣な話し合いが行われている。この撮影期間に様々な出来事が起こる。著名なバレエ監督の突然の辞任やオペラの主役が公演二日前にドタキャンするなど。スタッフの大慌ての様子が映し出される。また、組合のストライキ、同時テロ事件による混乱も。もちろん、公演の厳しいリハーサル風景もある。このとき有名なオペラ歌手が”ちらり出演”したり、いくつもの名アリアも聞くことができる。
また、オペラ座では新人の歌手の育成もしている。21歳のロシアの片田舎出身のミーシャ、英語もフランス語も十分話せないが、素質がありそうだと選ばれた。青年のどぎまぎした嬉しそうな顔と感謝の言葉が印象的。そして、講師陣から厳しい指導を受ける。
映画の最終盤に、ミーシャが再び現れる。リサイタルで、イベールの歌曲”ドン・キホーテの四つの歌”を披露する場面。♪人生はうたかたの夢・・・たった一つの逸話を残せばいい♪ 見事に歌いきり、万雷の拍手。彼を見続けていた有名オペラ歌手も満点だよと、肩をたたく。
オペラ座の舞台裏で繰り広げられる、さまざまな人間ドラマを楽しむことができる。ドキュメント映画は面白い!
最高は、最高に、挑み続ける
パリのシンボル、オペラ座(5,6年前)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!