気ままに

大船での気ままな生活日誌

火星大接近の日

2018-07-31 22:44:55 | Weblog

こんばんわ。

今日は、15年振りの火星大接近の日というので、楽しみにしていた。心配していたお天気も上々。午後9時頃には、満月から三日目の”居待月”のお月さまも東の空に昇ってくるので、火星とのツーショットも期待できる。

午後8時頃、ベランダへ。すでに東南の空に、こうこうと輝く火星が昇っていた。空を見渡すと、順に土星、木星、そして西の空には金星と、ほぼ等間隔に並んでいる。まさに、晴れ舞台。

午後8時の星空(国立天文台)

火星(矢印)

オレンジ色の火星

そして、NHKニュースが始まる午後9時頃。東の空にお月さまが昇ってくる。

お月さまと火星(矢印)

ベランダから部屋に戻ると、NHKニュースでは火星大接近の話題。明治時代でも大きなニュースとなり、錦絵にも描かれた。なんと火星に西郷どんが。

今日、上野で西郷どんを見てきたばかり。

火星といえば、火星人。火星人から見た地球人はこんな姿をしているらしい。

フランク・パウル 火星人が想像する地球人 (2017年、森美術館で開催された宇宙と芸術展より)

ぼくは、火星を見て、谷川俊太郎の詩を思い出した。

二十億光年の孤独

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしているのか 僕は知らない
(或いはネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひきあう孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

。。。。。。

今晩は、いい夢をみさせてもらった。

それでは、おやすみなさい。

いい夢を。

河井寛次郎展より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです

2018-07-31 11:01:48 | Weblog

先日、東京ステーションギャラリーではじまった”生誕100年/いわさきちひろ、絵描きです”展を見てきた。ほんとに久し振りのいわさきちひろ展だったので忘れていたことがいっぱい。いろいろなことを思い出させてくれた、楽しい展覧会だった。

おもしろいタイトルの展覧会だなぁと思っていたが、これは、のちの伴侶とはじめて会ったとき、自己紹介したちひろの言葉だそうだ。”いわさきちひろ、絵描きです”。以下、各章のタイトルも、すべてちひろの言葉とのこと。

第Ⅰ章 私の娘時代はずっと戦争のなかでした
第Ⅱ章 働いている人たちに共感してもらえる絵を描きたい
第Ⅲ章 私は、豹変しながらいろいろとあくせくします
第Ⅳ章 童画は、けしてただの文の説明であってはならない

第Ⅰ章 ちひろ(1918-1974)は、少女時代、絵雑誌”コドモノクニ”が大好きだった。第六高女(今の三田高校)に進み、モダンな教育を受ける。その頃、マリー・ローランサンの絵に出会い、 どうしてこの人は私の好きな色ばかりでこんなにやさしい絵を描くのだろうか、と感動する。そういえば、よく似ている。岡田三郎助にも学んだという。へぇ。マリー・ローランサンと岡田三郎助(座裸婦)の絵も見られる。得した気分。宮沢賢治にも傾倒していて、宮沢賢治名作選(初版)も展示されている。当時のちひろ作品がひとつ。なでしことあざみ

なでしことあざみ(1940年代)

第Ⅱ章 戦後、疎開先から上京したちひろは、人民新聞記者として活動しながら、丸木位里・丸木俊(赤松俊子)夫妻に師事し、デッサンを学ぶ。そして、紙芝居”お母さんの話”(1950年出版)を手始めに、童画家としてスタートする。共産党に入党し、二人目の夫、松本善明と出会う。(ぼくが都内に住んでいた頃、うちの選挙区から出ていた議員さん)。幻燈”最後の蔦の葉”(映像でみられる)、ヒゲタ醤油、伊勢丹広告ポスターなど珍しい作品も。油彩画では、赤いくつ、マッチ売りの少女、眼帯の少女、ハマヒルガオと少女、など、”ちひろ少女”が登場。

ハマヒルガオと少女(1950年代半ば)

ヒゲタ醤油広告(1950年代前半)

第Ⅲ章 ちひろの作品を分析的にみてみようという章。画面に凝らされた技術に焦点を当てる。さらに、ちひろはどんな格好で描いたのか、どんな道具や素材を使ったのか、などなど。”引越しのトラックを見つめる少女”や”落がきをする子供”などの作品ではそれに至るまでの”いろいろあくせくした”習作を数枚、並べて展示している。ぼくが興味をもったのが、ベン・シャーンの線を意識して描いたという作品。ちひろは、1970年にベン・シャーン展を見て、とくに、”ラッキードラゴン(1960)”に感動したそうだ。普段は輪郭をはっきりさせないが、その絵には強い線が。ぼくは、ラッキードラゴンの人物が、上の”ハマヒルガオと少女”の右上の子供たちの描き方によく似ているようにみえた。お二人に共通したところがあるのかも。本展では、ベン・シャーン”花のブラシ”(リトグラフ)が前述のちひろ作品と並べて、展示されている。

引っ越しのトラックを見つめる少女(1970)

第Ⅳ章 童画は、けしてただの文の説明であってはならない、絵だけで物語が分かるような絵を描かねば、と。明るい水彩画が並ぶ。ぼくの好きな、”海辺を走る少女と子犬”もここにあった。亡き高畑勲による、ちひろの二作品が大きく拡大され、ぼくらが作品の中に入り込んでしまうような空間が演出される。また、黒柳徹子さんのトーク・ビデオもここ。”窓際のトットちゃん”の挿し絵は、いわさきちひろさんにお願いしようと考えていたが、55歳の若さで亡くなってしまった。息子さんと相談して、手元のデッサンからトットちゃんらしい少女を選んでもらったという。そのおかげで爆発的に売れたのだと思います、と語っていた。

海辺を走る少女と子犬(1973)

とても楽しい展覧会であった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝散歩道の高砂百合、咲き始める

2018-07-31 09:00:31 | Weblog

おはようございます。

朝散歩道。蕾を膨らましてきていたので、毎朝、楽しみにしていた高砂百合。とうとう咲き始めました。山百合がお姫さまならば、雑草のように繁殖する高砂百合はミス町娘といったところ。

桜並木の川沿いに並ぶ高砂百合。数十株はある。

そのうち、一株がふたつの花を咲かせていた。

今年の夏は暑そうだね。でも、あたしは暑いのが大好き!

♪明日は咲こう、花咲こう。

あたいも暑いのが好きと夾竹桃。

デイゴも夏がもう一度来たのかと、二番花。

百日紅もますます元気。

涼しげなメガネツユクサ。暑中お見舞い申し上げます。

ツユクサ

帰る途中のお宅の塀沿いの高砂百合も二つ、咲き始めていた。庭に出ていたご主人に聞くと、庭に一本、植えておいたのが、知らぬ間に増えてしまったのだという。

おまけに、今朝の卵のようなお月さま。

前夜の雲入りお月さま。

今夜は火星の大接近。

それでは、みなさん、今日も一日、高砂百合のように、お元気で!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする