おはようございます。
昨晩、イチロー選手が先発出場した試合を時々見ていた(羽生選手のスケートを掛け持ちで)。その途中、この試合後、引退会見が予定されているという速報が入ってきた。そのあとは、この打席が最後になるのではと、目を凝らしてみていた。
イチローが大リーグに入るとき、張本さんは、あの小さな身体で通用するわけないでしょう。二割五分がいいとこだな、と言っていた。それが、初年度にいきなり、首位打者になり、MVPも獲得した。その後、メジャー最多安打記録となる262安打や、10年連続の200本安打達成、メジャー3000本安打達成、10年連続のゴールドグラブ賞などの輝かしい成績を並べた。走攻守揃った空前絶後の野球選手だった。
ぼくも、どれほどテレビ観戦したことか。長い間、たくさんの楽しみと喜びを与えて下さり、ありがとうございました。
おわりに、引退会見で印象に残ったイチロー選手の言葉を全文、載せておこう。
今思い返して最も印象に残っているシーンは?
「今日を除いてですよね? この後、時間が経ったら、今日のことが真っ先に浮かぶことは間違いないと思います。ただそれを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきた……ですけど、そういうものはたいしたことではないというか、自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは僕ら後輩が先輩たちの記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけども、そのことにそれほど大きな意味はないというか。今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまうんですよね。
その点で、例えば分かりやすい、10年200本続けてきたこととか、MVPをオールスターで獲ったとかは本当に小さなことに過ぎないというふうに思います。今日のこの、あの舞台に立てたことというのは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって、その後もチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ今日のこの日はなかったと思うんですよね。今まで残してきた記録はいずれ誰かが抜いていくと思うんですけど、去年5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれないというような、ささやかな誇りを生んだ日々だったんですね。そのことが……去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。
”春分の名月”も今朝、引退(月の入り)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!