気ままに

大船での気ままな生活日誌

トプカプ宮殿博物館展(出光) 百草蒔絵箪笥と飯塚桃葉展(根津)  

2024-12-27 21:17:38 | Weblog

こんばんわ。

ぼくはここ10数年来お遊びで、年末に”ぼくの今年の展覧会ベスト10”を発表している。候補となる展覧会は、ぼくが実際、見て、本ブログの記事にしているものとしている。机の上に散らばっている美術展のちらしをめくってみると、まだ未記載の展覧会がいくつもあった。そのうちの二つを今日、簡単にメモ程度になってしまうが、記載しておこうと思う。これらがベスト10に入るかどうか、30日の発表をお楽しみに。

トプカプ宮殿博物館展(出光美術館)

先月中頃、出光美術館の”最後の”展覧会、トプカプ宮殿博物館展を見て来た。”最後の”というのは、出光美術館は帝劇ビルの一画にあるのだが、ビルの建替工事のため、しばらく帝劇と美術館が休館するのだ。

まず、出光美術館から本展についてのご挨拶を。日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して100周年を迎えた本年、両国の友好を記念した特別展を開催します。トプカプ宮殿博物館ならびにトルコ・イスラーム美術博物館から金銀や宝石で彩られた宝物、さらには中国陶磁などの至宝が集結。出光美術館からはトプカプ宮殿博物館の中国・日本陶磁と類似する作品をはじめ、当館が誇る中国・日本陶磁の名品や華やかなトルコ陶器を厳選します。世界の人々を魅了してきた名宝の競演にどうぞご期待ください

ということで、以下のような眩いばかりの作品が並びました。写真撮影禁止なのでちらしの写真をまとめ撮りしています。興味のある方は解説文もどうぞ。

第1章 華やぐ宮殿の宝物(トプカプ宮殿博物館)

第2章 中国陶磁の名品 東西交流の証(1)(トプカプ宮殿博物館と出光美術館)

第3章 日本陶磁の名品/東西交流の証(2)(トプカプ宮殿博物館と出光美術館) 

第4章 色彩鮮やかなトルコのタイル・陶磁 (出光美術館)

アジアとヨーロッパをつなぐ悠久の国際都市、トルコ・イスタンブルは15世紀中頃からオスマン帝国(1299-1922)の首都となりました。歴代のスルタン(帝王)は、この地に築かれたトプカプ宮殿に居住し、政務をつかさどります。その後16世紀に入り、オスマン帝国は中東、北アフリカ、中部ヨーロッパにまたがる最大領域を形成しました。トプカプ宮殿には貴金属をはじめ、東アジアからヨーロッパにおよぶ地域の珍しい宝物が集められ、彼らはそうした品々を使用したり、飾ったりしながら大切に継承しました。その所蔵品には当時の世界最高峰である中国・景徳鎮窯や龍泉窯などの極めて良質な陶磁器が含まれ、宮廷コレクションとしては質量ともに世界屈指と評されています。くわえて日本陶磁も数多く舶来、所蔵されています。一方、出光美術館も中国・明時代を中心に皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。(公式サイト)

出光美術館の休憩室から皇居のお堀端が見渡せるが、左方に日比谷公園がみえる。11月中頃の公園の木々が秋色に染まり、うつくしい。この風景もしばらく、お別れ。

百草蒔絵箪笥と飯塚桃葉展(根津美術館)

根津美術館の庭園の紅葉が素晴らしく、毎年、出掛けている。庭園の紅葉の様子は当日、報告しているが、そのときの展覧会の方はまだだった。

本展は、根津美術館が所蔵する、飯塚桃葉(初代・?~1790)が制作し、阿波徳島藩主・蜂須賀家に伝来した「百草蒔絵薬箪笥」の国の重要文化財指定記念展である。

この薬箪笥と共に豪華な内容品がすべて展示されている。また、その最大の特徴である蓋裏の百草図を手掛かりに、本作の制作背景を18世紀後半の博物学と美術の様相の中に探る、というものである。ここも出光美術館同様、けちんぼ美術館で写真撮影が出来ない。今年から写真撮影OKとなった三井記念美術館、開所当初から撮影OKのアーティゾン美術館に追従してほしい。以下、ちらしの写真から。

あの日(12月7日)の庭園の紅葉。最高の見頃だった。展覧会は翌日、最終日だった。

ふたつとも素晴らしい展覧会でした。

では、おやすみなさい。

いい夢を

二十七夜の明けの三日月と夕富士。

コメント (4)
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