気ままに

大船での気ままな生活日誌

”溢れる詩情と浪漫 鏑木清方と中澤弘光”展 明けの三日月

2024-12-29 20:59:44 | Weblog

こんばんわ。いよいよ年も押し迫りましたね。今日も展覧会の積み残しをひとつ。

鏑木清方記念美術館は地元でもあるし、シルバー世代の鎌倉市民は無料ということもあり、よく利用する。すでに終わった展覧会であるが、”溢れる詩情と浪漫 鏑木清方と中澤弘光”展を記録しておこう。今回は、清方だけではなく、ぼくの知らない画家、中澤弘光の作品をはじめて見ることができた。中澤弘光関連の小冊子もいただいたので、絵画の解説などはそれを参考にした。

中澤弘光(1874-1964)は、清方より4歳上で、同世代を生きた洋画家である。清方は、中澤の詩情豊かな画風を”理想的写実派”と高く評価し、彼が描いた舞妓や奈良の風景の小品を手元に置いていたという。ここでは洋画の作品ばかりだが、新版画も手掛けたこともあるようだ。以下、本展に飾られた作品のいくつかを紹介しよう。

中澤弘光 《舞妓》 昭和33年 弘光は旅好きで、国内ではとくに京都、奈良を好んだようだ。鴨川沿いの宿で舞妓さんを呼んで、モデルになってもらったとのこと。

中澤弘光《少婦》明治33年 弘光が師事した黒田清輝がフランスから持ち帰った外光派(自然光を感じさせる明るい色彩)の画風。背景の豊かな緑、夏の日差しが作り出す木陰、人物の涼やかな着物姿。油彩でありながらかろやかなタッチで描かれている。

中澤弘光《山の湯》大正2年 箱根の木賀温泉の情景。田山花袋との共著”温泉周遊”に収められている。浴場に満ちる湯気、水面にうつる人物の影など、”温泉の画家”といわれた弘光の卓越した表現。

以下、清方の作品3点

舞妓 昭和5年

清方 暮れゆく沼 明治33年

秋宵 明治36年

今年も随分、鏑木清方記念美術館に通ったが、来年も是非。

今朝の”明けの三日月”と薄紅富士。

月の出直後の”明けの三日月”。午前5時50分頃。

赤みがかっている。

日の出が近づく頃。

明後日(31日)が新月なので、明日、日の出前のわずかな時間で見えるかどうか。これが2024年、最後の月かも。

薄紅富士

夕富士

では、おやすみなさい。

いい夢を。

大谷選手夫妻にリトルルーキー!ドジャース、早くもお父さんを越える10億ドル先行契約か(笑)。

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4 コメント

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フラッシュ (アナザン・スター)
2024-12-29 23:02:26
な・なんと❢
蔵出しはないとの想定を、冬の花火が上がったようです。

鏑木清方にぞっこんのわたくしへ、狙いを定めた?
ありがとうございます。

最高の贈り物です。

おやすみなさいませ。
返信する
アナザン・スターさま (marbo)
2024-12-30 09:28:56
冬の”清方花火”、喜んでいただけたようでうれしいです。清方の樋口一葉像は新春用にとっておきます(笑)。ありがとうございました。
返信する
Unknown (小父さん)
2024-12-30 19:46:34
こんばんわ

>中澤弘光 《舞妓》 昭和33年

ということは、この作品は油彩ですか。
ぱっと見た時、不思議な感じがしました。

>中澤弘光《少婦》明治33年・・・油彩でありながらかろやかなタッチで描かれている。

上との印象は随分違いますね。

>中澤弘光《山の湯》大正2年

うわっ、こちらは何とも色っぽいですね。

>清方 舞妓 昭和5年

日本画に変わると何となくほっとします(笑)

>清方 暮れゆく沼 明治33年

何ともいいです。父が生まれた年ですね(笑)

>秋宵 明治36年

モダンですね。さて曲目は西洋音楽だったのか、金色夜叉みたいな邦楽だったのか?

今朝の”明けの三日月”と薄紅富士。

>月の出直後の”明けの三日月”。午前5時50分頃。

私も午前6時10分頃、ラジオ体操に出掛けて見上げていましたよ。
今朝は雲がかかっていましたね。

富士山の写真にはいつもウットリさせていただいています。

有難うございました。
返信する
小父さんさま (marbo)
2024-12-31 09:05:04
清方&中澤弘光展、楽しんでいただきありがとうございます。弘光の作品はすべて油彩画ですが、昭和30年と明治30年では画風が違いますね。三つの絵の中ではぼくは”温泉の絵が好きです。ぼくはあまり色っぽく感じませんね。こういう絵に慣れているからかも(笑)。
清方の絵は日本画で印象はがらりと変わりますが、弘光とどこか通じるところがあったのでしょうね。
今もラジオ体操しているのですか。寒いでしょうに。お元気ですね。夜明けのお月さんはまたしばらく見えませんね。ありがとうございました。
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