◆増上寺
創建は古く室町時代に麹町貝塚(千代田区紀尾井町)に創建された。徳川家康が十二世源誉存応上人に帰依した。江戸城拡張のため、慶長3(1598)現在地に移り、徳川家の菩提寺として大伽藍を誇る大寺院であった。明治時代の廃仏毀釈や戦災によって一部を残して焼失したが、復興を果たしている。
◆三解脱門
増上寺の中門にあたり、三つの煩悩(むさぼり・いかり・おろかさ)を解脱する門。建築様式は三戸二重門、入母屋造、朱漆塗り、慶長16年(1611)、徳川家の助成を受け幕府の大工頭中井正清によって建立され、元和8年(1622)再建された。江戸時代初期の増上寺の姿を今に伝える国指定の重要文化財。
◆釈迦三尊像
獅子にのる文殊菩薩、象にのる普賢菩薩を左右に従えた釈迦如来像の釈迦三尊像は、寄木造りの玉眼、漆塗りに金箔を押した漆箔作り、奈良の仏師の手になると伝えられる。
◆十六羅漢
なじみ深いお賓頭盧様からはじまる十六羅漢像は寄木造り玉眼胡粉仕上げ、京絵師の彩色と伝えられる。
お賓頭盧さま
らごらさま(お釈迦様の息子)