試験に備えて、不動産取引のシュミレーション中(予習)ですが、
手に取る小説も不動産がらみとなっています。
『狭小邸宅』(新庄 耕)
「狭小住宅」とは15坪ほどの敷地に建てられる3階建て、そう「ペンシルハウス」なんて言われますね。
主人公は若い不動産会社の営業マンですが、
さっぱり物件が売れないどころか、「案内」もなかかな入らない。
「武田あ お前!案内入ってないのに、よく昨日帰れたなあ!」出勤早々、課長の罵声が飛ぶ。
不動産屋の暗黒面やターゲットに至るこすからい案内テクニックなど、
参考にしてはならないが興味ある内容の数々。
それでも青年の青春小説としても読めます。
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蛇足ですが、バブル期に首都圏のペンシルハウスを処分して、
地方に豪邸を建てられた方を知っています。
次も同じ作者の作品です。
『地面師たち』(新庄 耕)
この小説は、被害額約55億円に上る「積水ハウス地面士詐欺事件」がモデルと言われています。
(乱暴に)要するに、土地の所有者になりすまし書類を偽造して、市場価格100億円という土地を獲物にする話。
極悪非道の禁じ手なんですが、地面士チームの側に立ってみるとハラハラどきどき、悪が芽生えそうな一冊。
ちなみに、この事件を契機に関連の法律が幾つか改正され、宅建試験の受験者を慌てさせたそうです。
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蛇足ですが、私の父親は不用意に「登記簿」を人に預け、札幌の土地をサギられて失ったことがありました。
お口直しに、次は
『眺めのいい部屋売ります』(ジル・シメント)
古いアパートの5階に住む老夫婦と1匹(ダックスフント)
エレベータ無しの5階までの階段が、そろそろきつくなり住み替えを考える。
眺めのいい部屋の売り出しと、住み替え物件探しの最中にドタバタ発生!
老夫婦と愛犬の危機と絆と・・
ほっこりしながら読めるコメディですね。
「不動産小説」もブラックばかりではない。
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蛇足ですか?・・・長くなるので後程また
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