ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

オス同士

2011-11-23 | 生態・行動・ラン
ドッグランを考える 3 です。

ランでは、どの犬も問題なく遊んでくれることが、一番の願いだが、
オス同士の緊張から、ヒヤリとすることも多い。

2~3才年上のダルメシアンくんに、高飛車に近づく1才のZion・・・



ダルメシアンくんは、穏やかに挨拶をしてくれ、この後、
調子に乗ってしつこく匂いを嗅いで来るZionを一喝した。



一見、Zionが優位に立っているように見えるが、
この穏やかな表情、明らかにダルメシアンくんが上位である。

喝を3回繰り返されると、Zionは、つけ回すのをやめた。
教育が成功した例だ。
小さな頃から、このような触れ合いを重ねていくことで
犬同士の社会化が磨かれていくように思う。




これまで、オスが攻撃的に振る舞う行動は、
リーダー気質によるものかと思うことがあったが、
オオカミの行動学を参考にするなら、
どうも、それは誤解のようである。

何故なら、リーダーや上位のオオカミほど、
穏やかで自信に満ち、無意味な争いをしないのだ。
また、下位のオオカミに対して闘争の姿勢を見せる時でも、
平静そのものである。



このことが、犬にも当てはまるとするなら、
犬もまた、社会化されたオス同士では、
ランという社会の中で、適度な距離を保って、
平静に過ごすことが出来るのではないかと思う。



社会化が足りないオス同士の問題行動は、
時として、お互いの未熟な部分が影響し合う。
例えば、激しく威嚇されたり、咬まれたりした犬が、
他の犬に同じような事をする場合である。

Zionの場合は、幼い頃、黒ラブに威嚇された経験からか
オスの黒い犬に反応することがあるのだが、
仲良く出来る黒い犬に会わせることで、黒=嫌という感情は薄れてきた。



社会化の問題は、
最も大切な生後8週齢までの過ごし方が、影響してくると言われている。

その後の環境では、家庭内の躾だけではなく、
散歩などでなるべく多くの犬にすれ違うようにする、ランやオフ会を上手に利用するなど
社会化を図ることは、大きな愛情なのだと思う。



Zionの修行も、まだまだ続く・・・
ゆっくりと、気長に、気長に・・・


   


今日も会いに来てくれて、ありがとう

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