ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

体の運動・頭の運動

2013-05-22 | 生態・行動
愛犬の害虫予防や皮膚の健康に、神経を使う季節になってきた。
中でもマダニ予防は、一年中、特に夏は気を使う。

怖い病原体を媒介するマダニ。
山でも公園でも河原でも、あらゆる場所の草むらで、
哺乳動物に飛び移ろうと、狙っている。



ならば、草むらを避けて散歩したいところだが、
犬は、匂いで周囲の状況を判断する生き物、
草むらにある匂いには、とても魅かれるらしい。

犬が匂いにこだわる感覚は、人には、最も理解できない感覚ではないだろうか。
どこにそんな価値があるのか、さっぱり、わからないものだ。

しかし、汚いから、マダニがいるから、そこは行ってはダメ、ここもダメの連続では、
犬の散歩の楽しみは激減、楽しくなければ、結局、ストレスになるだろう。



しばらく手入れされていないような場所は、避けざるを得ないが、
出来るだけ、草や好きな場所の匂いを嗅ぐことに寛大に、
愛犬が楽しめる散歩にしたいと思うのである。

Zionが草に触れるたびに、マダニはつかなかったか、目を光らせながら・・・
周囲に危険な状況はないか、辺りを見回すことも忘れずに・・・



動物の皮膚に噛みついたマダニを駆除する薬としては、フロントラインがよく知られている。
問題は、マダニがバベシア原虫に感染していた場合である。

フロントラインが、マダニを駆除するのは48時間以内、
バベシア原虫が、マダニから動物の体内に移動するのに、36~48時間かかると言われている。

フロントラインの駆除能力に任せるだけでは、感染を完璧に防ぐことは出来ない。
忌避効果のあるスプレーなどを併用すると、防御率が上がるだろう。

また、フォートレオンという駆除薬は、成分が皮膚から被毛全体に広がり、
マダニが皮膚に噛みつく前に、駆除するというもの。

しかし、どちらも殺虫剤である。
副作用の影響を考えると、使わないという選択もある。



引き運動や広い場所で走ったりすることが体の運動なら、
匂いを嗅ぐことは、頭の運動。

匂い分析をしながら散歩をすることは、脳の活性化につながることも分かってきている。
楽しい気持ちは、犬の免疫力も人の免疫力も向上させる。

匂いという領域で・・・人は、どれだけ犬の気持ちに寄り添えるだろうか。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




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