≪Pie Pelicane≫
Pie Pelicane, Jesu Domine,
Me immundum munda tuo sanguine.
Cujus una stilla salvum facere
Totum mundaum puit ab omni scelere.
大意:善きペリカンなる、主なるイエス・キリストよ 憐れみ給え。私を貴方の血で洗い清めてください。貴方は、その1滴の血をもって、全人類(世界)の罪から私達を自由にしててくださいました。
この数か月間、この歌の練習を続けてきました。なかなか練習日に人数が集まらず、半数以下ということもしばしばでした。それでも、この22日の主日ミサには、多くの人が参加したので、思いのほかボリュームのある聖歌奉仕になりました。感謝。
この歌のお陰で、ペリカンとイエス・キリストのつながりについて、初めて知りました。
昔から、ペリカンは自分の胸に穴をあけて子どもに与えて育てるという伝説があり、多くの動物の中で最も子どもへの愛情が深いとされているのだそうです。それは、イエス・キリストが、全人類の罪をお一人で受けて、十字架上で血を持って償われたということと同じだということで、ペリカンをイエスキリストの象徴(シンボル)として、中世から多くの教会などに壁画、絵画、フレスコ画、ステンドグラス、彫刻が残されているようです。
聖歌隊のメンバー全員が揃って練習をするということは、本当に難しいことです。しかし、より良い奉仕をするためには、どうしても練習が必要です。いつも、リーダー(指揮、オルガン奉仕等)が、多くの時間を犠牲にして、回数多く練習機会を設けてくださって、なんとか1~2回参加できるということで、やっと当日を迎えます。感謝。
別にラテン語の歌に限った事ではありません。日本語の聖歌でも同じことなんです。
聖歌隊の中でよく話し合われることなのですが、聖歌(讃美歌)は、聖書に残っている神の言葉や賛美の詩をそのまま歌にしているのです。それを、ただ選曲されているからということだけで歌うのではなく、”選ばれている理由”、”言葉の意味”、”聴きとれるようなきれいな発音”に気をつけながら、心をこめて祈りながら歌うということがとても重要です。
ミサ(礼拝)に与る前に、その日の教会暦、聖書の朗読個所、選らばれている聖歌の歌詞(詩編)などを確かめてから、祈ってミサに参加をしてくださることを願っています。