三島駅(新幹線)ホームより富士を臨む
♪夏も近づく八十八夜~ ♪
ちょうど八十八夜になったので煎茶道教授の母の手で新茶を所望。
今年もゴールデンウィーク中に家族で帰省。といっても今月2回目。88歳の母が元気で一人暮らしをしているのだが、このところあちこち関節が痛み出しているようで、家事などがいよいよ大変になっている様子。 私たちが行くととても嬉しくって、得意の料理をあれこれ出してくれる。 庭で育てている野菜やご近所の庭からの収穫物を美味しく調理して…。頑張りすぎるのだ。私たちは、掃除や片付け、庭の木の剪定やらをするのだが、一緒にいると張りきって、結局、頑張ってまた腰や脚が痛くなる。 一番喜んでくれるのは、「傾聴」。普段、あまり話さないでいるので、いろんなことを話して聞いてあげる。昔のことも最近のことも。2~3日おきに電話をしているのだけれど、顔を見ながら話すのが一番落ち着くみたいだ。ついつい夜中の2時頃になってしまうことも度々。
ところで、帰る度に感じることがある。
幼いころから見慣れてきた富士山が段々と前に立ちはだかるビルやマンションなどで隠れていくのだ。昔は、駅舎のすぐ脇の線路の傍の枕木で作った柵のところから、麓からてっぺんまで全て見えてたのに・・・。 電線も、とても悲しいほど景色を阻害する。青い空に映える雪を残した富士の峰の雄大な姿と左手前の足柄山に、連なる右手の箱根の山々の美しい自然が分断されてしまう。新幹線のお陰で東京からはとても近くなったし、観光でも、通勤でも、通学でも便利になったのは有難い。お陰で住む人も多くなったから街は潤っているのだろう。でも、折角の世界遺産にもなった観光の目玉の富士山がこんなに悲しいほど見えなくなってしまい、もっと建物を建てる時の計画を見直した方が良いのではないだろうか?
・・・と思うのは私だけ?