百合とオレンヂ城Ⅱ

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八ヶ嶽の魔神 国枝史郎

2006-05-15 17:40:28 | 歴史小説
八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)  


時は正親町天皇天正年間
 諏訪湖にて十四年間戦い続ける二人の兄弟、
橘宗介と夏彦、荒れた古城で婚約者・夏彦を
待ちつづけるキリシタンの柵(しがらみ)
その妹(実は娘)久田姫。
 弟を倒し柵を力づくで奪おうとした宗介だが柵は
すでにこときれていた。
 宗介は八ヶ嶽へ走り魔人となった。 


杉右兵衛門「これが、わしらのご先祖さまの宗介様
なんだーな。で不幸な目にあった眷属をあつめてな
過人となのったそうな」

 はい、驚くべきことですが、じいさんの昔話で、
まだ、本編は始まってすらいなかったのです。
 
なぞの白法師
 
杉右兵衛門は頭領でもありますが美しい娘・山吹
がハッタリ都会人・多四郎を愛してしまいます。
 もちろん禁忌にふれることです。
馬鹿男・多四郎は山吹を騙し、過人の宝
「宗介天狗の甲冑(純金製・時価一万両)」を盗み
山吹を置いて逃げます。
 山吹は捨てられた恨みをはらすべく、
(子供にあたったり自害しないだけマシな母親)
我が子・猪太郎に歯型をつけます。
 哀れ山吹は衰弱死。
 
 この猪太郎こそ本編の主人公・うるわしの美少年
鏡葉之助であります。
 
 つづく

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