ひるね姫
『攻殻機動隊』、『精霊の守り人』の
神山健治の新作、それが『ひるね姫』です☆
『ひるね姫』は主人公のココネとエンシェンが
可愛くて魅力的でした♪
『ひるね姫』は、なにを話してもネタバレになって
しまいそうです(^-^;)
あえて言うなら『ひるね姫』は『パプリカ』の
ような作品です☆
ココネとエンシェン、かわいい♪
主人公のココネはよく、いねむりを
していますが彼女の夢の中に出てくる
謎の少女がエンシェンなのです☆
『ひるね姫』を『パプリカ』のような作品と
聞けば、現実と夢の世界の境界があいまいになる
と想像するでしょうが、そうといえばそうです。
ですが、『ひるね姫』の面白いところは
もう、ひとひねりしてあるところです。
実は『ひるね姫』で描かれる世界は
東京オリンピック開催を間近に控えた
2020年が舞台なのです。
そして、その東京オリンピック開催に関係する
自動運転車およびそれに関わる技術者同士による
作劇でもあります。
これらのことを話しても『ひるね姫』の
面白さを損ねることにはなりません。
なぜなら、まだどんでん返しがあるから!
そしてエンシェンとココネが可愛いから♪
『ひるね姫』はココネとエンシェンの大冒険
なのです☆
ココネのまわりにいる人たちは、
みんないい人なので(笑)ココネを
助けてくれます☆
ココネは可愛いので、ココネに頼まれたら
みんな断れない、と思います♪
このココネの後ろにいるメガネの子は
ココネと仲良しなんですが、正反対のタイプ
なのが可愛いですよね♪
で、これが一番大事なんですが、
「事態を動かすのはすべてココネ」
なんですよ。
そりゃココネのお父さんの方が優秀なんですよ
でもね、あえて言いますがココネがいなければ
『ひるね姫』は始まらなかったと思うのです。
ココネのスジを通す意志の強さが、みんなを
動かしたのです!
『ひるね姫』の面白さはこれだけでは
ありません。
『ひるね姫』は暗喩に満ちています。
しかも明日から使えそうな(笑)
『ひるね姫』には「オニ」というものが
出てきますが、監督の神山健治曰く
「オニは人の悪意の象徴」だそうです。
また神山健治は特に「SNSに書き込む悪意」
を挙げています。
これ、なんとなくわかるんですよ。
悪玉のべワン(渡辺一郎)が、タイプライターや
スマホでなにか書き込むと、黒い文字列が、宙を飛び
(人の悪意の象徴たる)オニがそれを吸収すると
急に強くなるんですよ。
べワン(渡辺一郎)が「炎上しろ!」と言ったのが
まさに、それを象徴していて、つまり神山健治は
意図的にやっているのです。
それを見て、
「ああべワン(渡辺一郎)はSNSやツィッター、
フェイスブックに悪意ある書き込みをする人間の
象徴なんだなぁ」と気づくのです。
(そしてべワンの最期がまさに因果応報!)
それを踏まえると、あの黒い鳥がツィツター社の
ロゴ=青い鳥のマークにも見えてきます。
またココネのおじいちゃんを高橋英樹さん(!)が
演じているのですが、「オニを退治する!」と
言うと桃太郎侍を思い出してしまいます!
あと対オニ兵器のエンジンヘッドとオニのバトルが
どことなく『パシフィック・リム』なんですが
パイロットが言われたことしかできない人たち
なのが、いかにも日本的・・・(^-^;)
しゃべりすぎ?大丈夫です。
これだけしゃべっても、『ひるね姫』の
面白さを損なうことはありませんし
ネタバレもしていません。
なぜなら『ひるね姫』は家族の物語だから
です☆
コトネを優しく見守っている女性こそ
コトネの母親=森川イクミさんです。
彼女こそ、『ひるね姫』の、もう1人の主人公
といえるでしょう☆
ココネの両親=イクミさんと森川モモタロー(本名)
です。
ここに、おじいちゃんも加わりますが話の本筋
なので詳しくはいえませんが、とても良いのです。
ココネのお母さん=イクミさんは娘のココネを
ずっと見守っていたんだなぁ、と感動します♪
ココネとエンシェンかわいい♪
そして、カワイイぬいぐるみのジョイ☆
頭はいいけれど、ちょっぴりドジなモリオくん。
自動運転車のハーツ、このキャラたちも
非常に魅力的です。
この、もう1人の主人公たるエンシェン☆
このエンシェンの物語の真の意味を知ったとき
あなたは、もう1度、『ひるね姫』を見たくなる
でしょう☆
そういう意味では、ちょっと『思い出のマーニー』に
似ているんですが、『マーニー』や『パプリカ』が
好きな人は『ひるね姫』を好きになると思います。
次回は『デストロ246』の高橋慶太郎先生の新作
『貧民 聖櫃 大富豪』を予定しています☆
その次は竹宮ジン先生の『まぶしさの向こう側』を
予定しております☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます