日々のあわ

毎日の生活の中で見つけたもの、考えたこと、感じたことなどなど、つれづれなるままに・・・。

グレイガーデンズ

2009-11-21 | 観ました
ケネディ大統領の妻ジャクリーヌの従姉イディとその母親イーディスの没落物語。

大変重い作品でした。

彼女たちの驚くべき暮らしぶりほど悲壮感は漂ってないものの、母と娘モノというだけで気楽に観られない。

最後のほう、気がついたら涙が流れてた。大竹さんが今度こそ出ていこうとしてやっぱりできない場面。

1幕の大竹しのぶさんはイディの母親役。奔放で夫に離婚されてしまうような人。ケネディ家の長男と娘イディの婚約もダメにしてしまう・・・。

2幕は30年の月日が流れて、イディが大竹しのぶさんで母親が草笛光子さん。

かつてはセレブだったけどすっかり落ちぶれ、ゴミ屋敷と化したグレイガーデンズに2人で住んでいます。

母は娘を手放せないし、娘は母親から自由になりたいと思いながら、結局は縛られている・・・そんなストーリーで、実話をもとに作られています。

「一卵性おやこ(母娘)」という言葉が生まれて久しいけど、私もそうだなーと思うところもあるし、母と娘は少なからずそういう面を持っていると思います。
自分は母から自立してると思ってはいても、切ることはできないし逆につながれている・・・。父と娘以上の何かが母と娘には存在するんだな。

奔放なのか病んでいるのか紙一重な役どころのイディは大竹しのぶさんじゃなきゃダメってくらいハマっていました。
50代半ばという設定ですが、かわいらしい人だなー・・・。実年令も50過ぎたくらいだと思いますが若くて綺麗です。
2幕はものすごく風変わりな格好で登場するのですが、どういうわけかだんだん違和感がなくなって・・・着こなしてるわと思うくらいでした。

草笛さんは立っているだけですごい。
アジがあるというか、大物の貫禄というか・・・素晴らしかった。


あ、忘れちゃいけない吉野くん。
今回も吉野くんファンのCちゃんに誘ってもらったからこその観劇だったんだ。
イーディスお抱えのピアニスト役、似合ってました。←それだけかっ?

骨太な、よい作品でした。

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