
経験豊富そうなてきぱきとした獣医さんがまず最初におっしゃったことば。10歳ですね。寿命です。頭に入れておいてください。
10歳あとで、どれくらい生きるか・・・それはその犬によります。10歳は寿命です、何があってもおかしくありません。
ルルは脱水症状がひどく、そのまま入院した。
私が小学校5年生の時に、リリーというコリー犬が我が家(岡山の実家)にきた。リリーは美しくて、賢くて、私の友達だった。私が大学生の時、実家に帰省すると、リリーは出迎えなかった。母から亡くなったと知らされた。私が悲しむから知らせなかったと。
それ以来、私はペットは飼わなかった。リリーがずっといたから。 ルルは家族の、それも三男のペットがほしいという強い要望のもとに、我が家にやってきた。三ヶ月で、私の手の中で、震えているルルを見たとき、この子を幸せにしてあげたいと思った。
あれから10年。ルルはいつも家族の中に居る。三人のお兄さんにかわいがられ、そのお友達たちからもかわいがられている。
私にとっては愛娘。今は、彼女が元気になってくれることを祈るだけだ。