食に携わる仕事をしていると、何かと食に関してのお声がかかる。
この年になると、人間関係もネットワークも広がらないので。
お声がかかるとホイホイと出かけていく。
大学の同窓で、女性企業家のNさんからお声がかかり。
大阪でちょっとした会合に顔を出した。
各業界の方々が集まる中、島根県の役所関係の方とお会いし。
「先生、天然酵母のパンに興味ありませんか?」と声をかけられた。
天然酵母でのパン作りは、生徒さんに質問される事も多いが。
発酵が安定しないので、教室での作業には不向きだと思っていました。
時間に追い立てられている身としては、早く・簡単に・安全な食作りを目指していて。
正直苦手意識もあり、
「天然酵母って、苦手なんですよね・・・・」と、言葉を濁してしまった。
担当者のWさんの話によると、
その酵母は、島根県の世界遺産「石見銀山」の遺跡にあった梅の花から分離したものだそう。
島根県では県をあげて技術研究所で「酵母」を味噌や醤油、パン等に試作。
商品化に力を入れているとか。
めったに手に入らないものと聞くと、試して見たくなるのは性分で。
Wさんに簡単な紹介資料をメールで送って頂く事になった。
簡単な審査(事業内容・活動経緯)をパスして、酵母が3キロ自宅に届いた。
早速、試作にとりかかる。
研究所からは簡単なレシピが添付されてあり。それを基に配合を決める。
温湯に溶かすと、酵母は緩やかに発酵。
発酵力が弱いのかな?と心配になるが、捏ねている間の粘りがかなり違う
オーブンに入れてからの釜のび効果もすごい!
焼き上がりは噂通り、もちもち感も!
生地はしっとり、ふわふわの食感。
これは、なかなか良さそうです