夫は、大の検査嫌い。
兄弟は皆胃がんを患った経験があると言うのに、検査に行きたがらない。
「忙しいから」「胃がんよりもな、私血管系で死ぬ確率の方が高いんや」
と、勝手に決め付けている。
毎年、子供達はもとより。義姉や義兄までが心配して、検査に行くように勧めてくれるのだが。
当の本人は頑固なので、不機嫌そうに聞いているだけで。
子供が同居していた間は、「パパ、そろそろ行きいや~」と
言ってくれたのだが。
子供が二人とも関東に行ってからは、私の力ではどうともならない。
「夫婦二人で、毎年人間ドックに行くようにすれば良いよ」との回りの勧めで。
何とか夫もその気になったようで。
「胃カメラだけなら」と、重たい腰を上げた。
私自身は、胃がんの家系ではなく。大腸がんを祖母も母も患っているので、むしろ腸の内視鏡検査
を優先したいのだが。こちらは、3カ月の予約待ちで。
取りあえず夫を連れていく為に、私も胃カメラを先に受ける羽目になった。
最近は、鼻からカメラを入れるのが主流だが。前回の検査で、鼻の穴が細くて入らなかった。
やむなく、その時は喉から胃カメラを飲む事になった。
近所でも評判の専門クリニックは、軽い鎮静剤を希望により使用してくれる。
その為、口からも難なくカメラを飲み込む事が出来る。
腸の内視鏡検査も同様に鎮静剤を使ったので、想像していた以上に楽だった。
ただ、体調が悪かったせいか、この日は鎮静剤が効きすぎて。
昏々と眠り続けてしまったらしい診察台に横たわってからの記憶が全くない。
何度か看護師さんに「よう寝てはったね~。ちょっと体を起しておきましょうね」
と言われ、休息室の椅子の背もたれを起して頂いたが。なかなかフラつきが取れなくて。
その後待合室に移されたけれども、12時までクリニックに居続ける羽目に。
8時半から検査を始めて、半日近くもかかってしまった。
検査当日は、車では来院しないように言われていたので。帰りはブラブラと商店街を歩いた。
昔ながらの青果店で、露地物の苺が並んでいる。思わず箱買い。
今夜はこれで苺ジャムを作ろう。明日から、子供達のところへ行くから。
夜に帰宅した夫は、ニコニコと。
「検査、どやった?」と聞いた。彼自身は、私の一週間後に検査予約を入れている。
怖がりの夫が、行かないと言い出したらいけないので。
「どうって事なかった」と答えたが。
「ふ~ん」と、まったく他人事(他人だから、しょーがないんだけど)のように言うので。
「なかなか、眠りから覚めへんかったし。あ、あなたは大丈夫。鼻からやから、鎮静剤なし。
だいたい・・・・。私、胃がんの家系ちゃうんですけど」
と言ってやった。
「ふ~ん」
嫌味が分かったのか、どうだかしらないが。
検査くらい、自己責任でやって欲しいものだ。
検査前の問診予約も。
自分では決して電話しない。
「土曜日の○時と、火曜の○時どっちか空いてるってよ。土曜は、あなたは忙しいよね」
「私、土曜日はかきいれ時やねん!そんなん行かれへんわ~っ!○×△□▼※・・・・」
(だから、土曜は忙しいよねって言うてるだろーがっ!)
「じゃ、自分で予約しはったら」と、言いたくなるが。
言ったが最後、いつまでたっても電話しない。
要するに、行きたくない用事には、決して自分から電話で予約しないが。
行きたい用事には、自ら調べても率先して行く。
食べたくないおかずのラップは決して取らないが、食べたいまんじゅうは
いつの間にかテーブルから忽然と消えて無くなるちゅう事やね。あなたの場合は・・・・。
幼稚園児かっ!
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