最初の出産

マリナが我が家で最初に出産したのは、うちに来てすぐのことでした。

子犬が欲しい！という思いにかられ、我が家に来て３ヶ月ほどたった時に交配をさせました。

ところが、いつも２匹産むマリナが今回は１匹しかおなかにいないことが判明。
獣医さんが「１匹だと育てないことがあるんだよね。」とつぶやきましたが、まさにその予測は的中。

予定日を過ぎても全然産む気配を見せないマリナ、
病院に連れて行ったら「入院して産ませましょう」となりました。
自然分娩を目指していたのですが、どうしても陣痛が起きず、帝王切開となりました。

真夜中の動物病院の待合室で待機する私のところにうまれたての赤ちゃんが届きました。
マリナにかけた麻酔が子犬にも影響してるので、マッサージをして目覚めさせないと、そのまま死んでしまうこともあるといわれ、「ミュイイ～」と鳴くまで必死でマッサージをしました。
５月生まれなので名前は「メイ」と決めました。
とりあえずひと晩入院。

翌日迎えに行くと、先生の表情は曇りがち。
マリナがメイを受け入れず、一緒にすると噛み付こうとするとのこと。
帝王切開のため、出産した自覚がないようです。
母性本能の強い子なら子犬を見た瞬間に母モードが発動するらしいのですが、マリナは姫だったので・・・
しばらくしたら、落ち着くかもしれないので、と二匹をつれて帰宅しました。

恐れていたことが起こりました。
私達が力尽きて眠ってしまった時に、マリナがメイを噛んでしまったのです・・・・・
病院に連れて行きましたが傷は深く、たった２日の命を閉じました・・・
ぼっちゃんはひきつけそうなくらいの号泣。
しばらくは情緒不安定で、学校とも相談しながら心のケアをしなければなりませんでした。

なにより反省しているのは、まだマリナが我が家に落ち着いていない状態で交配させてしまったこと。
一体私は何をあせっていたのだろう・・・

写真一枚撮れなかったメイちゃん、かわいいレッドの女の子でした。
メイ、ごめんね・・・

でもメイのことは一生忘れないからね！！！