憧れの老人と老犬を想いだす

最近涙もろくなって困ってしまいます
今も何故が一つの光景を想いだしてじわ～と涙がでてきちゃいました

2年位前だったかな・・
スーパーの外の広い駐車場での一齣です。その日はポカポカのお日様日和でした。
あれ！えーーー！犬が横たわってる・・死んでるのかな？
近くに誰もいないし・・トマトがグイグイとその場へ行こうとするので怖くって腰を引きながらも傍まで行ったらなんと年をとった犬が横たわっているのです。驚いてキョロキョロしてたらヌーとこれまたご老人がちょっと離れたベンチにいたらしく登場！

「どうしたのですか？具合でも悪くなったのですか？」と尋ねたら、日課で朝晩ここに連れて来て日向ぼっこをさせてるとの事でした。人と犬が好きな子でよく公園で遊んだらしいです。だからもう動けなくなった今でも外で人の声とか犬の匂いがすると喜ぶから来てるらしい

老犬を身近で見たのも初めてだったのでその姿を見るだけでも
あ～この犬はこのおじいさんと共にずっと暮らしてきたんだな～
と思うだけで目頭が熱くなり必死に涙を絶えてたのに・・・

その頃トマトは1歳半位だったのかな・・
遊びたい盛りで犬がいたら遊ぼう遊ぼうスタイルをしたのですが・・

トマトもこの犬の寝ている顔をくんくん、そしてお尻に回ってくんくん！
その後その犬の傍で伏せの格好をしてじ～と犬の顔を見てるのです。
だれかれ構わず遊びたがるのでこんなにしおらしいトマトを見たのも初めてだったので

「あら～隣で寄り添って伏せするなんて初めてですよ～～」と言ったら
「犬はお尻の匂いですべてわかるんだよ。その犬が何歳か、病気をしてるか。自分より強いか弱いかって・・だからあんたの犬は全部わかって、
いたわってくれてるんだよ」・・・って
「ほら、うちの子も喜んでるよ」
トマトが傍に行ったら、その犬は寝てる顔をほんの少しあげて尻尾をほんの少し振ってました
顔がにこりとしてるようにも見えました

その光景を思い出す度に私はいつも涙がでてしまうのです。
犬と長く暮らせば暮らすほど犬の気持ちはわかってくるんだな～
また犬ってくんくんで全てがわかってこんなにも優しい気持ちで老犬を見守ってあげる事ができるんだ～～すごいな・・って

「老人と老犬の物語」のような気がしてたぶんずっと忘れる事ができない光景なんだろうな・・
そしていつか私も同じ光景を味わうような気がしてならない
だからこそ今を大切にトマトと生きようって考えるこの頃
あと何年か後に来る老婆と老犬に向かって・・