柿の実

旅のこと、大好きな猫のこと、おいしい食べ物のこと、
日々の諸々をつづりたいと思います。

游漆園へ

2014-03-02 | 台湾
戦前の台湾に漆を伝えた日本人がいます。山中公(ただす)氏です。

それまでは台湾には漆の技術は無く、山中氏が台中に漆芸学校を開校し指導にあたったそうですが、戦後やむなく大好きな台湾を後にしたそうです。

   

台湾の漆は蓬莱塗と呼ばれ、台湾らしいデザインや色の美しさで今も生きています。



そんな、蓬莱塗の作家「黄麗淑」さんの工房に伺いました。



南投県草屯鎮にある黄さんのお宅はバナナ畑と道を挟んだ所に建つ広々とした邸宅でした。



黄さんは、笑顔が優しい素敵な女性でした。



お忙しいのに、柿の実達が伺うのを、日本語ができる人や、木工作家の方を招いたりしてとても歓待してくださいました。

   



黄さんの作品は、身の回りにある植物や生き物を題材にした素晴らしい作品でした。



月とカエルは、なんとかわいらしい事でしょう。

白い花は油桐でしょうか? 日本の桜と同じようにいっせいに花を咲かせ、木を白く彩るそうですが…

今度は是非、油桐の花を観に行きたいものです。

白い花の右隣は、黄さんが日本で描いた作品です。

台湾らしい原住民と蛇を描いたもので、色使いも素敵でした。



そしてここでも出会いました。

この蝶は、柿の実が錦帯橋の近くで出会ったアサギマダラに違いありません。

八ヶ岳近くから海を渡って来たのでしょう。