リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

夏の富士五湖4 本栖湖1 

2021年09月12日 | 本栖湖
 9月になり、例年だと残暑もあり、晴れが続くのですが、今年は8月の終わりから夏らしくなく、まるで梅雨のような日々が続き、鯉釣りに関しても鯉の棚が読みにくい状況です。
 雨の後、しばらくして水も新鮮になり、魚も活性化する時合いに竿を出すと、思わぬ瀑釣りにめぐり合えますが、なかなかそのチャンスも掴みにくい状況です。
 現実にはその日の天候や水温、水の様子などをもとに棚を決める必要がありますが、急な雨で水温が下がり、棚が変わることは鯉だけではなく他の魚種でもよくあることで、ヘラ師やバスマンと話しても同じような話になります。
 さて、今回は夏の富士五湖も気がつけば秋の富士五湖になりそうな9月ですが、西湖の次に本栖湖にチャレンジします。最近は富士五湖と言えども、河口湖以外の情報が少なく、この本栖湖に関しても同様ですが、今から11年ほど前の雑誌「2010 大ゴイ倶楽部」の記事で、富士五湖徹底ガイドと銘打って、その中で、本栖湖についても詳しい記事があります。私の知っている中では最も詳しい本栖湖情報かと思います。
 
 記事は野生ゴイ研究会の会員の手によるもので、日頃の研究成果が詳しく書かれているので、今でも十分貴重な記録であると思われます。他にも、以前紹介した雑誌で、すでに40年ほど前の本ですが、桃園書房から出版されて、当然今は絶版ですが、「野ゴイ釣り」という本にも本栖湖の記事があり、これも参考になります。
 この本は故山田勲氏の鯉釣りに関する真髄を写真も含めてリアルに語られている、特にインタビューを中心に、氏の他の書籍では味わえない鯉釣りの醍醐味が鮮明に伝わってきます。その意味では貴重な書籍でもあり、私も氏の他の書籍を含め、折に触れて参考にしています。氏の生前には話する機会もありましたが、経験に裏付けされた鯉釣りの真髄が時代を超えても伝わってきます。その本は、自らの釣りのスタイルを貫くことではなく、鯉に合わせてその釣りを変えていく柔軟なスタイルにあるのではないでしょうか。その意味では、ユーロスタイルのボイリーによる釣りにおいても十分に参考になるのではないでしょうか。釣り方もそうですが、ポイント選択に関しても人の情報をもとにしての釣りに終始する限り、自分の経験と自らの目と感覚でポイントを選ぶ技を養うことはできません。人の情報だけに頼ったスタイルを超えていくことで、実は本当の鯉釣りの面白さがあるのではないでしょうか。
 かつての情報も参考にしつつ、実際は自分の目で確かめながらポイントを決めることの面白さを味わうのには、この富士五湖はうってつけのフィールドに思え、今回の本栖湖チャレンジになりました。
 本栖湖は富士五湖の中では、西湖と同様に貧栄養湖で、他の湖とは区別されます。さらに、最深部は120mほどあり、最も深い湖です。水の透明度に関しても一番で、西湖(最深部70m)と同様に熱帯湖と呼ばれる凍結しない湖で、しかもこれだけ大きな湖(周囲12km)で、一定の水温を保っているのは、湧き水あるためだと言われています。確かに、湖周を車で走りながら湖面を眺めていても湧き水があることが想像されます。この湧き水が湖全体に水の動きを作り、その水で育った鯉の引きは独特のものがあると思われます。
 
 三重の自宅から340kmの距離はありますが、新東名など高速中心で、片側3車線が多く、運転も意外と楽で、距離感を感じさせないので、助かります。
 基本的に一人で、釣りをしますので、ポイントも自分の目で確かめながら、それも一つの楽しみにしながらの釣行です。本栖湖に到着して、釣り券(日券800円)を本栖湖キャンプ場の売店で購入して、ゆっくり湖周をまず時計回りに回ります。幸い、平日で車が少なく、ゆっくり湖面を眺めることもできます。これはと気になったポイントでは車を止めて湖岸に降りて、竿を振ってオモリで湖底の様子と水深を計ります。1時間くらいで、まず時計回りに一周して、今度は反時計回りに同じように湖を一周します。
 (続く)





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