10月に入り、秋の余呉湖の鯉釣りシーズン。10月3日に97cmが上がり、大物を狙いたい気持ちから、それと他のアングラーがあまり入らないポイントを狙いたいと考え、西側の忠魂碑のあるポイントを狙う。他のアングラーに聞いても、春と夏に1,2回入っただけでその後は入ってないポイントらしい。よく聞いてみると、夏は蚊がものすごく発生して釣りどころではなく、夜になると後ろの山の陰で暗闇になり不気味な雰囲気に気持ちが悪いらしい。確かに昼間でも薄暗い感じであるので、もっともである。更には、車が横付けできないので、50m程離れた場所にしか駐車できないのも厳しい。しかし、秋の雰囲気は味わえるし、かけ上がりの様子や底の様子を調べても面白いと感じ、しばらく攻めてみようと考える。
10月23日の16時に到着して竿を出し終えた時にはもう日が暮れていた.22日の夜には先着の多治見のKさんが対岸で98cm、その隣の岐阜のTさんが80cm台を、更には愛知県のK君が一本松のポイントで90台2本と80台をあげているという情報が入った。ともに夜の同じ時間帯に喰って来たとか.今回は期待できそうである.
さて、23日の夜から24日にかけて当たりはあったが、石鯛竿(ゼニスの別誂 鳴瀬石鯛500MH)とアブ7000C3のタックルであったが、セットしたとき、スプールをフリーにしてなくてドラッグもあまり緩めてなく、魚は手前に走って、かかりに巻かれていて、24日の朝に気がついた時点ではどうしようもなかった。
石鯛竿とロッドポッド
こういう時はこのポイントは鯉の警戒心がアップして当たりはないかもしれない。対岸のKさんにも当たりがあったらしいが、ばらしたとか.
24日の午後に地元のTさんから電話が入り、イギリス人のKさんとAさんが来ているので話してみてはと親切な電話を受け取る。早速自転車で行ってみる.片言の英語で話しながらも同じ鯉釣りのことなので楽しい会話ができた.釣り座に戻ると今度は京都のNさんがやって来て鯉釣り談義に花を咲かせる。こうして待っている時にアングラーとの釣り談義は、またこの釣りの楽しみの一つでもあります.
明けて25日の朝6時半に餌交換をしているとその左の竿に目の前で当たり.やっとこのポイントでの当たりである。沖に走るのではなく左右に走られながらも慎重にやり取りする。左手には藻が少しある感じで、その藻を引きづりながらあがる.81cm。水温20.5℃。
81cm
10月30~31日。水温18度。この時期は自分の経験からしても天候は良くてもなかなか食わせることが難しい時期でもある。果たして、余呉湖はいかに。フィーディングとして、麻の実を茹でて水分を吸わせたものをロケットで撒く。イギリス等では良く使われる寄せ餌である。実際に余呉湖に来ているイギリス人アングラーのKさんも使っている。30日の14時に餌を打ち、その後は餌交換をせず、我慢の「待ち」。16時間後の翌31日の早朝の6時15分餌交換をしようと釣り座のほうへ歩き出すと途中で当りを知らせるバイトアラームの音。久しぶりの音にほっとしながらも落ち着いて竿を持ち鯉の走る様子をみる。他のポイントと違い沖に走るのではなく横走りを繰り返す。かかりに巻かれたり、藻を引きずりながらも何とか寄せる。85cm。
85cm
実はこの鯉が余呉湖での最後の鯉になった。そして、11月いっぱいで今シーズンの余呉湖の鯉釣りを切り上げ、12月からは地元三重のフィールドに通うことになる.余呉湖も可能性はあるものの、12月以降は冬の釣りになるので、来シーズンの課題にしたいと考えた.とりあえず今シーズンは夏から秋の余呉湖の鯉釣りというテーマで初めての余呉湖の鯉釣りを楽しむことができました.その背景には、地元はもとより、同じ鯉釣りを愛するアングラートの交流があり釣れなくても楽しめる鯉釣りができたのが私にとっては一番大きな釣果であっと思っています.