8月最後の日に

　8月の最後になんとか一本という気持ちと、先日入手した新しい竿で釣ってみたいという気持ちから、短い時間の釣行でしたが、この２年間ほど通い詰めている池のひとつに出掛けました。

　池に着いたのが、朝の9時ごろで、午後4時までの釣行なので、釣果は難しいかと思いながらも、こういう時にこそ丁寧な釣りを心がけることが大事だと自分に言い聞かせて、フィーディングから丁寧に準備をします。

　第１投は午前10時で、ここから６時間の勝負です。丁寧を心がけて、キャスティングも正確にできたので、後は待つばかりです。今回の仕掛のリグは、ロニーリグで最近よく使っているものです。先月の末の９０台の鯉もこのロニーリグで釣れたもので、この池で、初めて使って初めて釣った鯉でしたが、使える感がしています。特に、通常のブローバックでPVAをつけると、キャスティングの際にリグが回転しながら飛んでいくのが、どうも気になるのですが、このロニーリグは回転せず、まっすぐに飛んでいくので、絡むことはまずありません。また遠投も効くのがその特徴です。喰わせは、パイナップルの15mmのポップアップです。

　フィーディングでは、ボイリーはクリルの15mmを一掴み程度、そして、パウダーベイツとして、自分で配合したもの、団子状態で１０発ほどロケットで。配合は、ヌカ、圧力鍋で茹でて柔らかくした大粒コーン、オキアミ入りのパン粉、そして、さなぎ粉をブレンドしたもので、これと水を５：１で練ったものです。６時間の釣行なので、餌交換は基本的にはせずに、この１投に賭けての釣行です。

　第１投を終えてから、知り合いのアングラーと情報交換しながら、ゆっくりコーヒーを入れて、読書タイムです。飽きてくると、スマホで動画を見たりしながら、木立に囲まれた木陰からの木漏れ陽と蝉の声に夏の終わりを感じながらのひと時です。鞄に入れている本は、歴史の本や新書や数学書。新書だとだいたい一回の釣行で１冊読めてしまいますが、歴史の本だと特に堅い本などは、なかなか進みません。数学書に至っては１ページも進まないことも。まあ、どこまで読まないといけないという制約もないので、気楽なものです。読んだものの紹介は「数学教師の書斎」というブログで紹介していますので、気が向いたらご覧ください。パソコン画面のこのブログのホームにリンクが貼ってあります。

　ここ数日、秋を感じさせる涼しさを朝夕には感じられるようになってきて、夏の暑さから逃れられて、気持ち良い釣りができるようになって来て、これからが楽しみです。

　気がつけば時計の針が12時をすぎていて、ランチタイムです。今日はレトルトの親子丼で、電子レンジで3分です。電子レンジに入れて出来上がるのを待っていると、突然のデルキムの着信音。いつもの、何とも慌てさせるような着信音です。釣り座まで、50m程。釣り座に着くまでアラームは鳴りっぱなしで、小型ではないかなと期待させてくれます。

　釣り座に着いてもリールのスプールは回転していて、糸が出っ放しです。ゆっくり竿を持ち、ドラッグを少し締めて、当たりの感触から良い型の予感です。糸を出しながら沖に向かって走って行きます。暫くは、様子を見ながらクイックドラッグを締めながら、どこで止まるかを竿で感じながらのやり取り開始です。沖に向かっての走りが止まって、今度は左に向かって走り出します。左は、あまり走られると山の出っ張りに近づくので、岸に垂れ下がってる木の枝に糸が絡む危険性があります。少し竿でためながら、向きを変えるべく我慢をしますが、岸に近づき、糸が木に擦れる様子が竿を伝って感じられます。なんとか擦りながらも少しづつ寄せて来て、木の枝を何とか交わしたと思ったら、今度はどんどん右に走り出します。この岸からの距離でそのまま右に走っていくと右の岸からの倒木に絡まれる危険性があります。そこで、少し糸を早く巻きながら、なんとか倒木の危険性を回避できたと思ったら、今度は急に左へ。しかし、岸からの距離も少なくなって来て、15分ほど経過しているためか鯉も少しづつ疲れて来たようで、おとなしく寄って来て、少し足元でまた暴れながらも、ネットイン。

　良い引きを堪能させてくれました。電子レンジの親子丼はどうなったか？ラーメンでなくて良かった、そんな思いもさせてくれた鯉。

　

　残念ながら、新しい竿にヒットではなく、それが惜しまれます。今回の当たりのタックルは、

ロッド：UKDaiwa　BASIA　AGS 12FT 3LB
リール：UKDaiwa　TOURNAMENT ISO 5000QD
ライン：DAIWA JUSTRON フロロ　4号
バンクスティック：GARDNER
バイトアラーム：DELKIM
フック：KORDA 鎌倉 WADEGAPE 4号

リグ：ロニーリグ

喰わせ：パイナップルポップアップ15mm

オモリ：３オンス　インライン

レッドコアラインは使わず、よつあみのケプラーノット25号使用

　次回は新しいロッドに期待。