ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

山口県防府市にある毛利氏庭園は紅葉前の秋の風情でした

2011年10月15日 | 旅行
 山口県防府市にある毛利氏庭園は春は満開のサクラやサツキが、秋はモミジの紅葉がそれぞれ見事な日本庭園です。防府市の郊外の山を背景にした日本庭園は、ひょうたん池や外側のお堀など、いろいろな要素で構成されています。

 旧長州藩主の毛利家の子孫である毛利元徳講釈の住居として、大正5年(1915年)に完成した大邸宅を中心とした内庭の日本庭園が「毛利氏庭園」です。「石組・植栽・芝生・回遊路・石橋・東屋などを施して、池と林丘を調和させ、重量感のある、しかも幽玄の気分を現している」のです。

 総檜造り表門は、周囲の大木が並ぶ深い森の入り口です。



 あいにく雨が強くなり、ほとんど観光客はいませんでした。

 表門を通ると、松並木の周囲は背景の自然林の山につながる深い森です。この松並木の緩やかな坂を登っていく部分は「路傍庭園」と呼ばれています。野鳥が多そうな深い森でした。

 路傍庭園の先は、急に視界が開ける、毛利邸正面の入り口となる豪壮な車寄(くるまよせ)に出ます。この車寄せは毛利邸(現、毛利博物館)の正面の入り口部分です。

 門をくぐって内庭に入ると、防府市に向かってなだらかな斜面になっています。内庭側から見た毛利邸の毛利博物館です。かなりの大きさの日本建築の豪邸です。



 毛利博物館の2階から見た裏側の建屋群です。



 毛利博物館の2階から見た内庭側です。



 内庭の下側にあるひょうたん池の一番上の部分です。木々の葉が少し紅葉しかかっています。



 大きなひょうたん池の全貌は見えていません。ひょうたん池の水面の一部には、スイレンの葉が広がっていました。スイレンの花が咲いた時は、美しい風景になりそうです。

 雨がどんどん強くなったために、残念ながら日本庭園をあまりよく見る余裕はありませんでした。これから紅葉の季節を迎えると、見事な庭になりそうでした。一番下には、大きなお堀があり、まるで城のような日本庭園でした。この辺も、明治維新後の雰囲気なのかもしれません。毛利家の“お城”なのです。中国地方を治めた大名の毛利家の名残のようでした。