人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」を読み終えた話の続きです。
この単行本「シーソーモンスター」は、中編「シーソーモンスター」と中編「スピンモンスター」の2編で構成されています。
単行本「シーソーモンスター」は、中央公論新社が2019年4月10日に発行しました。価格は1600円+消費税です。
中編「スピンモンスター」の中身の話は、AI(人工知能)の「ウェレカセリ」が反乱を起こし、人間(日本国内の)を翻弄する話です。Webサイト・インターネットが普及した2050年ごろの話です。
この中編「スピンモンスター」の中身は話がポンポンと飛ぶ早い展開になっています。しっかり読まないとストーリーが終えません(既に5回ほど読んでいます)。
中編「スピンモンスター」の主人公・進行役は、水戸直正(みとなおまさ)という青年です。
寺島テラオ(てらじまてらお)は事故で死亡していました。彼は、AI(人工知能)の「ウェレカセリ」を開発した科学技術者でした。
寺島テラオはAI(人工知能)の「ウェレカセリ」が反乱し、人間の手に負えなくなった時には、ある自滅プログラムを入れるという予防策を打っていました。
そのAIの「ウェレカセリ」のある自滅プログラムのソースコードを入れたパソコンを東京都郊外の八王子の山里にある民家に隠します。
この東京都郊外の八王子の山里にある民家とは、同級生の中尊寺敦(ちゅうそんじあつし)と一緒に山里に遊びに行った際に立ち寄った民家でした。
事故で死亡した寺島テラオが、偶然、新東北新幹線の車内で乗り合わせた主人公の水戸直正に頼んだ、中尊寺敦宛の手紙の文面の「オッペルと象」は、この八王子の山里にある民家に行けという意味でした。
この八王子の山里にある民家には、約90歳になった絵本作家の綿貫宮子(わたぬきみやこ)が住んでいました。そして、数年前に寺島テラオが急にやってきて、2階の部屋に、自滅プログラムのソースコードを入れたパソコンを隠したことに気が付いていました。
この中編「スピンモンスター」の舞台となった2050年は、人々は各自が「パスカ」という携帯情報端末を持ち、これは身分証明書にもなっています。本人がいる位置情報を知らせる端末にもなっています。
寺島テラオが持つ、この「パスカ」という携帯情報端末からの位置情報と、各地にある監視カメラなどからの画像情報の分析などから、警察は中尊寺敦と水戸直正の二人が八王子の山里にある民家に向かったことを突き止めています。
日本国内では、斧を持った数人が人々を襲う、あるいは川に細菌をまいたなどの不穏な事件が起こり、不信感を持った住民同士が互いに憎しみ合うという、不穏な動きが起こっていました。
この不穏な事件は、AIの「ウェレカセリ」がつくりだした偽の事件ですが、Web上に流れる最新ニュースを信じ込み、人々は動揺しています。(実態のない)事件の動きに人々は翻弄されます。偽の対立関係をつくりだし、人々を不安に落とし込みます。
警察は、AIの「ウェレカセリ」がつくりだした偽の情報から、こうした暴動事件の首謀者の一人が寺島テラオだとの情報を得て、八王子の山里にある民家に向かいます。
そして、寺島テラオと水戸直正を追い詰めた時に、拳銃を発砲し、自滅プログラムのソースコードを入れた旧式のパソコンを破壊します。
民家をなんとか脱出した寺島テラオと水戸直正の二人は、その内に当時の有力音楽グループのメンバーが亡くなった追悼コンサートが開催されるという情報が流れていることを知ります。この有力音楽グループのメンバーは、「ウェレカセリ」を開発した科学技術者と同級生の中尊寺敦とも親しい友人でした。そして、このメンバーに何かあったら駆けつけるという話に、寺島テラオとの間では、なっていました。
この追悼コンサートが何かの手掛かりなると考えた寺島テラオは、東京都内のその追悼コンサートのライブ会場に向かいます。これは、AIの「ウェレカセリ」が仕掛けた罠でした。
警察陣が待ち構えています。この部分は話が飛び飛びです。そして、水戸直正は警官に拳銃で撃たれますが、命は取り留めます。
そして、寺島テラオと水戸直正は軽い罪で、事実上、釈放されます。
AIの「ウェレカセリ」は、この二人はまだ泳がせておいた方がいいと、なぜか判断したようです。
AIの「ウェレカセリ」の真意はわかりません。人間は、将来、AIに翻弄される対象なのかもしれません。
新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」を読み終えた話の前半は、弊ブログの2019年8月28日編をご参照してください。
この単行本「シーソーモンスター」は、中編「シーソーモンスター」と中編「スピンモンスター」の2編で構成されています。
単行本「シーソーモンスター」は、中央公論新社が2019年4月10日に発行しました。価格は1600円+消費税です。
中編「スピンモンスター」の中身の話は、AI(人工知能)の「ウェレカセリ」が反乱を起こし、人間(日本国内の)を翻弄する話です。Webサイト・インターネットが普及した2050年ごろの話です。
この中編「スピンモンスター」の中身は話がポンポンと飛ぶ早い展開になっています。しっかり読まないとストーリーが終えません(既に5回ほど読んでいます)。
中編「スピンモンスター」の主人公・進行役は、水戸直正(みとなおまさ)という青年です。
寺島テラオ(てらじまてらお)は事故で死亡していました。彼は、AI(人工知能)の「ウェレカセリ」を開発した科学技術者でした。
寺島テラオはAI(人工知能)の「ウェレカセリ」が反乱し、人間の手に負えなくなった時には、ある自滅プログラムを入れるという予防策を打っていました。
そのAIの「ウェレカセリ」のある自滅プログラムのソースコードを入れたパソコンを東京都郊外の八王子の山里にある民家に隠します。
この東京都郊外の八王子の山里にある民家とは、同級生の中尊寺敦(ちゅうそんじあつし)と一緒に山里に遊びに行った際に立ち寄った民家でした。
事故で死亡した寺島テラオが、偶然、新東北新幹線の車内で乗り合わせた主人公の水戸直正に頼んだ、中尊寺敦宛の手紙の文面の「オッペルと象」は、この八王子の山里にある民家に行けという意味でした。
この八王子の山里にある民家には、約90歳になった絵本作家の綿貫宮子(わたぬきみやこ)が住んでいました。そして、数年前に寺島テラオが急にやってきて、2階の部屋に、自滅プログラムのソースコードを入れたパソコンを隠したことに気が付いていました。
この中編「スピンモンスター」の舞台となった2050年は、人々は各自が「パスカ」という携帯情報端末を持ち、これは身分証明書にもなっています。本人がいる位置情報を知らせる端末にもなっています。
寺島テラオが持つ、この「パスカ」という携帯情報端末からの位置情報と、各地にある監視カメラなどからの画像情報の分析などから、警察は中尊寺敦と水戸直正の二人が八王子の山里にある民家に向かったことを突き止めています。
日本国内では、斧を持った数人が人々を襲う、あるいは川に細菌をまいたなどの不穏な事件が起こり、不信感を持った住民同士が互いに憎しみ合うという、不穏な動きが起こっていました。
この不穏な事件は、AIの「ウェレカセリ」がつくりだした偽の事件ですが、Web上に流れる最新ニュースを信じ込み、人々は動揺しています。(実態のない)事件の動きに人々は翻弄されます。偽の対立関係をつくりだし、人々を不安に落とし込みます。
警察は、AIの「ウェレカセリ」がつくりだした偽の情報から、こうした暴動事件の首謀者の一人が寺島テラオだとの情報を得て、八王子の山里にある民家に向かいます。
そして、寺島テラオと水戸直正を追い詰めた時に、拳銃を発砲し、自滅プログラムのソースコードを入れた旧式のパソコンを破壊します。
民家をなんとか脱出した寺島テラオと水戸直正の二人は、その内に当時の有力音楽グループのメンバーが亡くなった追悼コンサートが開催されるという情報が流れていることを知ります。この有力音楽グループのメンバーは、「ウェレカセリ」を開発した科学技術者と同級生の中尊寺敦とも親しい友人でした。そして、このメンバーに何かあったら駆けつけるという話に、寺島テラオとの間では、なっていました。
この追悼コンサートが何かの手掛かりなると考えた寺島テラオは、東京都内のその追悼コンサートのライブ会場に向かいます。これは、AIの「ウェレカセリ」が仕掛けた罠でした。
警察陣が待ち構えています。この部分は話が飛び飛びです。そして、水戸直正は警官に拳銃で撃たれますが、命は取り留めます。
そして、寺島テラオと水戸直正は軽い罪で、事実上、釈放されます。
AIの「ウェレカセリ」は、この二人はまだ泳がせておいた方がいいと、なぜか判断したようです。
AIの「ウェレカセリ」の真意はわかりません。人間は、将来、AIに翻弄される対象なのかもしれません。
新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」を読み終えた話の前半は、弊ブログの2019年8月28日編をご参照してください。
軽妙な文体によく惑わされます。
人工知能はこんごどこまで発達するのか、やや怖いです。
今度是非読んでみたい本です
これからだんだん秋に向かう中で人工知能を題材にした本ですね
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんが執筆した新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」は、かなり話が飛びます。
いずれこの続きとなる小説が出てくると予想しています。
伊坂幸太郎さんの書く小説は、何気ない小道具・会話が実はキーだったりして、読者を惑わせます。
ここが魅力の一つですが・・
コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。
秋の夜長の読書の季節になりました。
今回は人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんが執筆した新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」をご紹介しましたが、たぶん後、1週間程度後にご紹介する東野圭吾さんの新刊の方が、お好みではないかと想像しています。
あるいは、絵画ものの小説の方がお好みではないかと想像しています。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
今回、読んだ伊坂幸太郎さんの新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」は、当初はあまり面白くないとの印象を持ちましたが、何回か読む内に、なかなかの力作だと感じました。
予想以上に、奥が深い感じの小説でした。
ただし、以前の伊坂幸太郎さんの小説を思わせるシーンの箇所が多く、意外と複雑な展開になっています。
2050年は、偽情報に人間が惑わされるのですか・・
いつの世も、真贋の見極めが大切ですが、さて・・
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
今回は人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんは、発想がとても豊かなので、小説のストリーがどうなるのか先が読めません。
この点で、新刊「シーソーモンスター」の中の中編「スピンモンスター」は、こうした話の展開が読めない、いい作品でした。