ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県佐久市の最南端にそびえる標高2224メートルの双子山に登りました

2012年08月13日 | 季節の移ろい
 長野県佐久市の最南端にそびえている双子山は、佐久市で標高が一番高い山です。標高が約2224メートルとなかなかの高さです。

 双子山の登山口は、標高2093メートルの大河原峠です。このため、約130メートル登れば双子山の山頂に到着します。30分ぐらいの“軽い登山”で山頂に立つことができます。

 双子山の山頂の標識がある地点から見える草原です。双子池に向かう南向きの山道が見えています。



 この草原を眺めると、“双子山”の名前通りに、山頂が二つあるようです。

 双子山山頂の西側に山の形が独特の蓼科山(標高2530メートル)がそびえています。蓼科山の山頂付近にある蓼科山頂ヒュッテがかすかに見えます。この日は、茅野市側から霧が次々と上がってきて、山頂は時々しか見えませんでした。



 双子山の山頂までの山道の途中では、ふだんは北側にそびえる浅間山が望めるのですが、大河原峠付近にも霧が立ちこめ、浅間山を見ることはできませんでした。

 双子山山頂までの山道の両側は笹に覆われている部分が大半です。その山道両側の笹藪の中で、あちこちに咲いているのがアサマフウロ(浅間風露)の薄いピンク色の花です。



 
 背の低い笹薮の中に、リンドウが伸び、開花直前の蕾をいくつか見ることができました。



 大河原峠近くで、晩夏に咲くマツムシソウの花がほんのわずかですが咲いていました。薄紫色の可憐な花です。



 8月下旬になると、マツムシソウの花があちこちで咲き始めます。その先駆けのようでした。

 大河原峠付近で1羽の野鳥が低木の上に留まりました。



 見ている人間に気が付いて、野鳥はすぐに飛び去ったためと、位置関係が逆光のために、野鳥の種類はよく分かりませんでした。

 大河原峠は一般の登山家にとっては、蓼科山の登山口になっています。大河原峠に着いた登山家チームは、蓼科山に向かって次々に登っていきます。その一方で、早朝に登山した方が下山して来ます。大河原峠が夏山登山の基地になっていることを実感しました。

長野県佐久市の佐久荒船高原では、夏の花のウバユリなどが咲いています

2012年08月12日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原では、盛夏の花であるウバユリやヤマユリなどが咲いています。

 佐久荒船高原の向かい側にそびえる荒船山(標高1423メートル)は日中の晴天時には夏山らしい外観が望めます。



 佐久荒船高原の雑木林の木陰では、ユリ科のウバユリの花がよく咲いています。





 ウバユリは花の色が薄い緑色という変わった花です。いい匂いを漂わせます。

 ウバユリは10数本ずつ群生して生えているために、雑木林の斜面の向きなどによってウバユリの咲き方が違います。既に開花して、しおれかかっているものや、ちょうど満開の花の時期のものがあります。ウバユリの花は約1週間でしぼみます。

 崖などの人の手が届きにくい所では、ヤマユリの花が咲いています。





 たぶん普通の草むらに咲くヤマユリは採取されたりして、採取しにくい場所の崖などの上に残ったと想像しています。昔はもっとあちこちで咲いたように感じます。

 ヤマユリは荒船山近くの内山峠では、7月ごろから麓側から咲き始め、次第に標高が高い所に上がって来ました。ヤマユリの花の寿命も約1週間ぐらいです。

 草むらの中で、点々と咲くヤマユリの花は暑い夏によく似合う野草です。佐久荒船高原は午後から雷が鳴る激しい雨になり、大粒の雨がウバユリやヤマユリをたたきました。その分、暑さが和らぎました。

池澤夏樹さんの冒険談の紀行文「パレオマニア」を読み始めました

2012年08月11日 | 
 池澤夏樹さんの単行本「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」(発行は集英社インターナショナル)を読み始めました。

 この単行本が発行されたのは2004年4月です。



 発行直後に読み始めたのですが、本のサイズがB5判変形ぐらいと、普通の単行本より二回りほど大きく、鞄に入れにくいことから途中で読むのを中断していました。

 判型が少し大きいのは、原作が当時発行されていた月刊誌の日本版「PLAYBOY」(発行は集英社)に合計28回連載されたものを単行本化したことが原因のようです。

 “パレオマニア”とは古代妄想狂という意味だそうです。英国が大英帝国時代などに世界中の各地から収拾(あるときは略奪)したものを、大英博物館に収蔵し、その一部を展示しています。2012年6月12日からシリーズとして放映され始めたNHK番組のNHKスペシャル「知られざる大英博物館」によると、収蔵品の1%しか展示されてなく、多くの収蔵品は未整理とのことです。

 池澤さんは興味を持った展示品に触発され、そのルーツとなるギリシャ、エジプト、インドなどの13カ国を訪れ、当該展示品のいわれなどをあれこれと調べに行きます。優れた紀行記になっています。

 例えば、池澤さんは英国で出土した「デズボロの鏡」というケルト人が作製したらしい青銅器に強く引かれます。精緻な螺旋(らせん)模様の彫金を施してある点に興味を持ちます。製作された時期は、紀元前後50年ぐらいとの説明です。

 池澤さんは、英国に影響を与えたケルト人の文化を考え、日本に中国から伝わったと見られる青銅鏡についても考えます。同時に、英国の道路インフラストラクチャーについても考えます。

 池澤さんは優れた紀行文を書く作家です。ハワイが単なる南国の楽園ではなく、歴史の積み重ねの上に現在のハワイ諸島があることを約2年かけて丹念に取材した紀行文の単行本「ハワイイ紀行」(発行は新潮社、2000年)がとても面白かったです。

 今回は緑陰で読む本として、単行本「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」を選び、読破したいと思います。池澤さんはいろいろな視点で考えるため、多彩な刺激を受ける本です。

セイコーエプソンは医療・健康などのウエラブル領域で事業展開し始めました

2012年08月10日 | イノベーション
 セイコーエプソンは、ランニング中に走行距離や走りのペースなどを計測できる腕時計型の「リスト装着型GPSランニング機器」を2012年8月23日から発売すると、発表しました。新事業領域を模索するエプソンは、このGPSランニング機器などを基に、医療・健康などのウエラブル領域で事業展開していくそうです。

 今回発売すると発表した腕時計型の「リスト装着型GPSランニング機器」は、2012年2月に開発品を発表しています。



 写真は2月発表時の試作品のものです。発売品の外観はそれほど変わらないと推定されます。腕時計の新製品などでは、販売体制の確立に約半年かかるため、同様の手順を踏んだものと推定できます。

 このGPSランニング機器は、厚さが13ミリメートル、質量が50グラム以下で「GPSランニング機器として世界最軽量」だそうです。

 性能・仕様は、軽く装着感に優れている、高精度のランニング・データ(心拍数や位置データなど)を長時間計測できる、防水性に優れていることだそうです。 GPS電波受信状態で走行距離を約12時間計測できるので、マラソンなどに対応できるそうです。充電の頻度(ひんど)も少なくて済むそうで、防水性もトライアスロンで泳いだりすることも可能だそうです。



 エプソンは元々GPSモジュールを製品化、部品事業などを展開しています。今回は「新たに高精度・低消費電力・小型のGPSモジュールを開発した」とのことです。

 セイコーエプソンは、独自技術を基にした製品を事業化する企業として注目されています。第二次大戦末期に、現在のセイコーインスツル(SII)の疎開工場の第二精工舎諏訪工場をルーツの一つとして始まり、諏訪精工舎として成長しました。当初は、服部時計店向けの腕時計を生産する企業として成長します。ウオッチ(腕時計)のデジタル化を進め、精密加工分野でいろいろな要素技術を蓄積します。

 成長の契機は、子会社の信州精機が開発した小型軽量デジタルプリンター「EP-101」でした。このデジタルプリンターは、「セイコー」ブランドを名のることが許されず、独自のエプソンブランドを切り開く契機にもなりました。

 その後、1982年7月に 現在のノート型パソコンの先駆けとなるハンドヘルドコンピュータ「HC-20」を製品化し、パソコン事業を展開し、さらに、1984年6月にインクジェットプリンターの商品第一号「IP-130K」を契機に、プリンター事業をインクジェットなどを中心に発展させ、大企業に成長します。戦後の日本を代表する企業です。

 セイコーエプソンは、いくつかの特定技術分野で特許出願件数が突出するなど、研究開発戦略と知的財産戦略を立案して成功してきた研究開発型企業です。今回のGPSランニング機器などを基に、医療・健康などのウエラブル領域でどのように事業展開していくのか興味は尽きません。

群馬県高崎市の小串カタクリの里では、キツネノカミソリの花が咲いています

2012年08月08日 | 季節の移ろい
 群馬県高崎市吉井町の小串(おぐし) にある小串カタクリの里では、キツネノカミソリの花が満開です。

 キツネノカミソリの花が、小串カタクリの里という里山の急斜面のあちこちに咲いています。





 群生している所では、なかなかの圧巻の風景です。

 ヒガンバナ科の多年草のキツネノカミソリは、葉が枯れると、8月初めごろに明るいオレンジ色の花を咲かせます。





 小山の森の中に広がる小串カタクリの里は、国道254号線の高崎市吉井町と藤岡市の境付近にあります。盛夏のころは、落葉樹の雑木林の葉がうっそうと茂り、その木陰でキツネカミソリの花が群生しているとは感じさせない外観です。

 小串カタクリの里は、今年4月7月の本ブログで、カタクリの花が群生していることをお伝えした場所です。

 小串カタクリの里は、観察用の木道などが整備され、大切に保護されています。ここに立つ野鳥観察の案内版を拝見すると、ルリビタキなどいろいろな野鳥がやってくるようです。一見すると、普通の雑木林ですが、なかなか奥が深い里山の森です。